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谷崎潤一郎 / 中公文庫 (9件のレビュー)
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いぬ
これさー、90年前の作品だよね?ってくらい、面白かった。 谷崎潤一郎のこういう話、めちゃくちゃ面白いよね。痴人の愛的な感じでよかった。 ただ、あまりにも倒錯的、悪魔主義的だなと思うので、私は痴人の愛…の方が好きだな 光子×園子、光子×孝太郎… 最後に服薬自殺を3人で図って、生き残ったのは園子なんだけど、園子が「自分だけ生き残ったのが悔しくて」って言ってたけど、それが光子の策略なのではと思うみたいなことで、死してなお、光子は園子の心を縛り続けるのか、と……すごい女だな。園子・孝太郎夫妻に薬を飲ませて続けたりとか…… こんな女、現実にいたらめちゃくちゃ怖いよね続きを読む
投稿日:2020.08.08
jumpinjackboy
このレビューはネタバレを含みます
昼ドラのように人間関係がめちゃくちゃドロドロしていて抜群におもしろい。唯一マトモそうに見えた柿内幸太郎すら、なんと最終的には徳光光子と関係をもつに至る。とにかく、登場人物の誰ひとりとしてマトモな者はおらず、全員が異常者である。しかし、本作の真に恐ろしい部分は、その登場人物が展開する愛憎劇それ自体ではなく、果たしていったいなにが真相であるのかよくわからないところである。ラスト・シーンで園子の独白によって明かされるところによれば、園子と幸太郎と光子は3人で心中を試み、園子だけが生き延びたという。しかし、そこに至るまでの過程において、まるでオセロのように、セクションごとに展開が一転また一転とすぐに変わってしまう。ある人物がなにかを主張すれば、そのすぐあとにいやアレはウソだと言われる。頭の中がこんがらがってしまうが、とにかくそのような状況なので、どうして最後だけ書いてあることをそのまま鵜吞みにすることができようか。「たまたま」ひとりになったから物語が終わるのであって、もし3人とも生き延びていたら、やはりつぎのセクションでまたどんでん返しがあるのではないだろうか。そうなるとコレはもう終わりのない迷路のようなもので、じつは谷崎が伝えたかったことは、このような関係こそが男女の本質だということなのではないか。
投稿日:2018.10.14
のり坊
アブノーマルな男女の愛 私がノーマルなだけに面白い。「こんなん、あんのかな~」と思いながら一気に読んだ。生き残ったお姉さんの「今日までおめおめ生きてる私やあれしませんねんけど・・・・」と言いながら生き…てる園子は恐ろしい続きを読む
投稿日:2013.10.08
ひやめし
実写映画化時の二人の女優と筆者の対談が収録されていたので中公文庫版を購入。 結局、本当のことは最後までわからない。恋というよりも執着や崇拝、性別なんて壁ですらない
投稿日:2013.05.26
りゅぢ
よい、だいぶおもしろい。 もっと具体的にエロエロしてるかと思いきや、そういった描写はなく、どろどろと痴情のもつれみたいな話。んでもって同性愛からの夫に飛び火でとんでもない話だ。 こんなんでもおもしろくて文学してるんだから谷崎はすげぇなぁ。
投稿日:2012.06.06
響夜蛍
最初は読みにくいと思ったが、ぐいぐいと引き込まれた。最後は壮絶。序文はもともと標準語だったらしいけど、関西弁に直したとかで。
投稿日:2012.05.25
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