【感想】老子 全訳注

池田知久 / 講談社学術文庫
(3件のレビュー)

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  • はる

    はる

    2024/02/10 読破

    一言:仕組み作りの天才、老子

    ミニマリストは老子のこと好きですよ。絶対。

    感想
     『君臨すれど統治せず』という言葉が国家においてだけではなく、組織においても置き換えられると感じました。下記p62を胸に、老子の概念のような組織作りを行っていきたいです。押忍。

    下記は印象に残った点
    p62⭐︎
     国家の統治者の理想は『君臨すれど統治せず』、人々が功績を挙げ事業を成し遂げるだけではなく、それを自らと思いこむに至る、そんな施策を打つことが統治者の仕事。

    p93
    政治を行う立派な君主は、優れた結果をきちんと出すだけ。
    結果をきちんと出して驕らず、威張らず、手柄の顔をせず、やむを得ない顔をする。

    p193
    一体、ひとかどの人物ともなれば武勇を誇らず、
    優れた軍人ともなれば怒りに任せず、
    巧みに敵を打ち負かす者は突っかかっていかず
    上に立って人を使う者は相手にへり下るもの

    p201
    知らざることを知るは、上なり。
    知らざることを知らざるは、病なり。
    知りて知らざるは、上なり。
    知らずして知るは、病なり。

    知らないのに知っていると思うのは病であり、
    知っていても知らないと思うのは最上である。




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    投稿日:2024.02.10

  • 小坂 純渚

    小坂 純渚

    馬王堆帛書を底本として翻訳した中では、一番お手頃な価格、かつスッキリとした翻訳だと思います。
    その分?今までの伝統的な翻訳とは違った部分も沢山あり、既に他の本を読まれてる場合は混乱するかもです。
    客観的に見ると、翻訳文の表現が難解だったり、翻訳者の付け加えが多いと思うところがあります。でも、学者でない限りこれでよいかもしれません。
    とはいえ、コンメンタール的解説は無いので、単語レベルで意味を知りたい場合は、別の本に当たる必要があります。
    ここまであれば最高なのですが。
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    投稿日:2023.06.01

  • ジューゴ

    ジューゴ

    老子は根源の道、つまり人が本来持つ本質をなにより重視しているように思われた。根源の道を得るのに学問は必要ないという主張には少し驚いた。学問が教える物事は、人が作り出した虚妄に過ぎないと考えたためだ。孟子は失った人格を取り戻すために学問が必要と主張した。ここに学問に対する姿勢の違いが見られる。

    また自己顕示をよくないものとし謙抑、消極的態度を推奨した。昨今は自己主張すべきという風潮が蔓延しているが、主張せず控えめに生きるのも悪くないと感じた。
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    投稿日:2020.03.24

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