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マイケル・ファラデー, 白川英樹, 尾嶋好美, ウィリアム・クルックス / サイエンス・アイ新書 (17件のレビュー)
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総合評価:
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agjmd
ファラデーの『ロウソクの科学』は、ずいぶん前に、少しだけチラ見したことがあった。ノーベル賞を取ったりした、色んな有名な科学者が、中高生時代に、その面白さにのめり込んだ、といったような記事を見たからだっ…たと思う。 ただ、その時に感じたのは、「これ、けっこう難しくないか?」という印象である。中学生の頃から、これを面白いと思って読んでいた人たちは、やっぱり初めから科学が好きで、これにのめり込めるくらいには、頭が良かったのだなあ、と感じた記憶があった。 今回、この本を読んで、元の『ロウソクの科学』も再読してみたいな、と思う。 ロウソクの科学で紹介される実験で明らかにされるのは、どれも中学生くらいまでには学ぶような、比較的簡単な実験ばかりだ。ロウソクを燃焼させると、水と二酸化炭素が発生する。空気の中には、酸素と窒素がある。などなど、結論だけを並べれば、常識に近く、退屈である。 ただ、ファラデーの面白さは、そうしたものを、今まで考えてもみなかった簡単な実験で「見せる」ことにある。 個人的に最も印象に残っているのは、序盤で紹介される二つの実験だ。 「熱のありか」という実験では、ロウソクの火に厚紙を当てると、紙は円形に焦げて、実は、炎の中心には、それほどの熱がないことが分かる。 「ロウソクを引く」実験では、曲がったガラス管の先をロウソクの中心部にあてると、反対側の出口に火がつき、炎の中心部には、燃焼する気体が生じていることが分かる。 この二つの実験は、とても簡単なものだが、全く知らなかった。ロウソクに火がつくという、誰でも知っているような出来事も、言われてみると、その炎がどういった仕組みで燃えているのか、よく分かっていない。そうしたことに、本当に簡単な実験で気がつかせてくれる手つきが、楽しい。 『ロウソクの科学』は元々、1860年のクリスマス、イギリス・ロンドンの王立研究所で行われた青少年向けの講演録だという。小中学生くらいの子どもたちが、クリスマスの日に、研究所に集まり、科学の講演を聞く。しかも、そこには、研究者も含めた多くの大人もいた。 今では到底考えられない状況だが、当時の子どもたちにとって、それだけファラデーの見せた「科学」が、「見てみたいもの」だったのだろう。そして、それは、子ども騙しではなく、大人が見ても楽しいものだった。 その様子を想像するだけで、少し嬉しい気持ちになる本だった。続きを読む
投稿日:2023.12.26
ぐっちょん
中学校の理科で学習する内容が、ろうそくの科学で多く学べることがわかる。しかもこれが約160年前に発見されていたということが驚き。先人たちによって受け継がれてきたものの上に現代社会が成立していることを痛…感させられる一冊だった。 マイケル•ファラデー、科学者としてだけではなく、教育者としても魅力的な方だったんだろうな。続きを読む
投稿日:2023.06.29
もちゃ
ロウソク一本でこんなに面白く楽しく読めるとは思いませんでした。 燃えるってわかってるようで全然わかってなかったです。
投稿日:2023.01.01
たくる
読む前に想像していた以上に多くの実験を行っていたし、講演の組み立てがとても巧みで参考になる。ファラデーの科学をわかりやすく伝える姿勢。 ファラデーの時代に、何がわかっていて、何がわかっていないのか、を…考えながらよんだ。続きを読む
投稿日:2022.02.13
山猫
一本のロウソクからこんなにたくさんのことが学べるなんて! 図や写真が多いので内容もわかりやすい。 科学にあまり関わらない人も聞いたことのある名前しか出てこないので、みんなが興味を持てると思う。 こんな…講演、実際に見てみたかった。続きを読む
投稿日:2022.01.07
mahorakan
マイケル・ファラデーという科学者のロウソクについての講演を図説で解説した本。最初はあまり興味を感じなかったが、読み進めるうちにロウソクの仕組みがわかってきておもしろかった。
投稿日:2021.10.17
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