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上野正彦 / シティブックス (7件のレビュー)
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総合評価:
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にじゅうあごうさぎ
このレビューはネタバレを含みます
図書館でふいに見つけて手に取った本。 題名にまず惹かれどんなものだろうと目次を開いたらどれも気になるものばかりで気がつけば読み進めていた。 殺人というどうにも気になってしまう題材で且つ女特有の事件や狂気を扱うというものなら読む以外他ない。 監察医という立場から様々な死体の局面に立ち会っている上野正彦さんの考える角度がとても面白かった。たとえば、バラバラ殺人事件と聞くとどうしても怨恨や残虐性をイメージした残忍な犯人を想像してしまいがちだが、上野氏はその逆だと語る。体力面で男より劣る女だからこそ生まれる保身願望の末死体を切り刻むという結果に陥るのだと。その理由は処理に該当する。 それにこの人のいい所は、死体や殺人という物騒で生々しい題材だから表現の仕方によってはどうしても嫌な言葉は沢山出てくると思うが、そこを上品に落ち着いて話しているところだ。それによってとても読みやすかったし心苦しい場面でも心を落ち着かせて読み進むことができた。 その場の先入観や培ってきた経験則に頼らずに科学的根拠を持ち多角的に事件を考えている場面を読むと監察医としてのプロフェッショナルを感じた。この思考は監察医だけに通じるものでは無い。日常においてもそうだと知らされた。 星を1個減らした理由を述べるとすれば、少々一文が長く読みづらかったところだろう。 ただそれをもカバーできるほどに内容も上野さんの考え方も新鮮で面白かった。
投稿日:2023.08.10
hito-koto
上野正彦 著「監察医が明かす女だけの死体ファイル」、2005.10発行。著者が江利チエミ(名前は書かれてないですが、状況でわかります)の行政解剖をしたんですね。「泥酔状態の吐物吸引による窒息」と。お兄…さんは病死(脳出血で嘔吐)にして欲しいと言われたそうです。マリリンモンロー(ケネディ大統領の愛人?)の行政解剖をしたのは、日本人のトーマス・野口氏だそうです。死因は「睡眠剤中毒」。自殺か他殺かはコメントできないとのことだったそうです。続きを読む
投稿日:2019.08.18
vivi634
加害者が女性の事件に限定した監察案件が紹介されている。女性の犯罪特化している分、監察テクニックを知るエピソードは少なめでちょっと物足りなかった。
投稿日:2017.02.16
あいす桃
女性が加害者・被害者の事件をまとめた本です。 昭和から平成にかけて、事件のタイプに変化がみられるとのこと。 昨今の事件は、我の身勝手で知識を駆使してまでも、尊い命を失わせてしまう。 金欲のために母性…愛を失ってしまう人間がいることに哀しくなった。 それぞれに事情があるにせよ、決してやってはいけないこと。 せつなくなった。続きを読む
投稿日:2012.05.20
マリコ
これはだめだよ・・・ 同じ人が書いた”男と女の~”と比べてしまうと 悲しすぎる オンナは一人きりで死んでいったのよ・・・ 騙されたり 忘れられたり ボロボロになってさ・・・ その挙句に一人で死んでいく…って どういうこと? もう 悲しいていうか痛々しいよ続きを読む
投稿日:2010.08.04
まな
監察医で2万体の死体を解剖した著者上野正彦さん の女性が死体に関わった事件ばかりを集めた本です 死んだ我が子を一年半も一緒に暮らした女。 六本木ヒルズにあった瓶詰め胎児。 出産直前に蹴られて流産した…母親。 悲しき母子が書いた9文字の遺書。 お嬢様の恩をアダで返した男。 娘の親友の亡骸を娘と間違えた親。 などなど。 結構、記憶に残る事件についても語られてるので読んでて面白かったです。 最近、女性が関わった事件が、大きく様変わりしたと著者の言葉どおり、犯罪にも時代に合わせた流れがあるんだなぁと思いました。 そして一児の母として母親って一体・・と 感動できる話と信じられない話と両極端な話に涙・涙でした。。 続きを読む
投稿日:2008.02.29
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