【感想】考えない論

最初は、要は瞑想のススメと同じことが言いたいのでしょと半分バカにして読んでいたが、色々な分野の本を引用したり、自己の体験に基づいて、「熟慮して物事を決めるべき」という常識に対抗するのだが、軽いタッチで…読みやすい。個人的には、これまでの経験や学びの点と点が線になって繋がるような気づきがあり、多くの方に薦めたい良書。続きを読む

本書の一番の読みどころは、はじめにの部分で、「考える」ことを「意識的にやめた」ことで自分の気持ちの「中からの変化」も、周囲で起きてくる「外からの変化」もどんどん起こったということ。
なぜ、そのようなこ…とが起こるのかについて、第1章から終章まで、考えないことでなぜ運がよくなるのかをモザイク的に集めた本。続きを読む

クライアントは画面の空白を嫌い、とにかくサイトに情報を詰め込みたがる。でも空間がないと、人の目は重要な情報を見つけられない（フランスのウェブデザイナー・イヌーク）

脳が重要な情報を見つけやすくなり、…いいアイデアが浮かぶようにするためには、頭の中に空白をつくることが必要続きを読む

まず、この本に向く読者と向かない読者がいると思います。
きっと評価は大きく分かれると思います。
徹底して「考えないこと」を勧めていますから、考えることでうまく人生が回っている人には不要な情報だと思いま…す。
不要どころか、せっかくうまくいっているのに混乱させてしまうことになるかもしれません。
反して、私のようになんでも考え込んで自由がきかなくなってしまう人間にはとてもよいパラダイムシフトのきっかけを与えてくれる本です。
私が何かを考え始めると、いつも怒りと不安が際限なくわき起こってきて身動きができなくなってしまいます。
この本は、そんな私を励まし、「これまで散々考えてもうまくいかなったのなら、いっそ考えることをやめてリセットしてみたら・・・。きっと人生が楽しくなりますよ。」と背中を押してくれました。
だから、私は、この本の提案に従って来年度一年間の目標を「考えないこと」にしました。
とんでもないことになるかもしれません。
人生を棒にふるかもしれません。
でも、考えてもあまりいいことがなかったこれまでの人生を思うと失うものは少ないと思います。
怒りや不安にどう対処したらよいか分からず困っている人にお勧めします。続きを読む