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黒井千次 / 講談社 (4件のレビュー)
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総合評価:
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エンコルピオ
凡庸な作品。 父親が悪名高い治安維持法の担い手だった思想検事だったことについての掘り下げが自らの内面ばかりでその歴史的・社会的検証考えが全く描かれていない。 70代の主人公が90代の父親の身近であるが…故の考察がない。 老人宅に訪問販売を装い、詐欺や強盗を働くような目的の分からない男女の登場くらいが現実を感じさせる。 メールやSNSとも隔絶して時代から取り残されたように感じる。 終わり方も拙劣で日本文学が衰退した一端がよくわかる。続きを読む
投稿日:2023.04.23
hito-koto
父親夫婦と息子夫婦、同じ敷地内の二世帯住宅。元検事の90代の父親と70過ぎの息子の物語。途中、検事の娘と検事の息子の出会いが。なんとも不思議な雰囲気を醸し出している黒井千次さんの最近の作品です。「流砂…」、2018.10発行。続きを読む
投稿日:2020.07.11
shiraki0402
戦前は思想検事だった90代の父親が書いた「思想犯の保護を巡って」というタイトルの報告書を読んだ70代の息子は父親の過去に向き合うことになる。
投稿日:2019.05.11
ヒデさん
日常の何気無いことにも、丁寧に写しとってく感性と技量は、全く衰えが無い。年老いた主役を息子と表現し続けることに、この小説のテーマを感じる。あと時々でる漢字で読めないのがあった。
投稿日:2019.02.13
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