【感想】亡羊の嘆 鬼籍通覧

椹野道流 / 講談社文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • 衣兎

    衣兎

    後味が悪いとかじゃなくて救いがない。
    本当に何と言うか、救いがない。

    という訳で鬼籍通覧シリーズ6作目ですね。
    今回は前回に比べるともうバリバリの法医学もの!って感じでしたね、解剖しまくってたし。
    しかし実際に法医学者って招集かかったら正月だろうか何だろうが返上して出勤しなくちゃいけないものなのだろうか……近所の個人病院とか閉まるのにそこはダメなんだ……?と何だかモヤる思いを抱えてしまったりしましたがきっと年末年始だろうと関係なく頑張っている方はいるんでしょうね、今この瞬間にもいるのかも。
    身体に傷が多い遺体は解剖するまでに時間がかかるというのもどこで使ったらいいか分からないけどきちんと知識として頭の中に記憶されました。

    それにしても今回の事件もまぁ何というか今この瞬間にもどこかで起こってそうな事件で何とも言えなかったですね。
    実際に多分あるもんねこういう事件……やっぱり私自身が生きているこの世界と地続きで起こってるようなタイプの話は読みながら唸ってしまう。
    この話はここで終わっているけれど、この後事件の関係者はどうなってしまうんだろうと考えたらもうホラーですよね……そして結末も想像がついてしまう分何と言うか……もう、本当に救いがない。

    やっぱり怖いのは生きた人間だなぁというのを実感します。
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    投稿日:2024.03.26

  • Tohru Tanaka

    Tohru Tanaka

    このシリーズも5作目と読み進めてきました。新装版の表紙が今風です。
    法医学教室の面々の何気ない日常を描きつつ事件が起こり解決していく流れは同じですが、その何気ない日常の描写が割と良い感じで楽しんでます
    ミステリー的にも中々面白かったですが、終盤の解決していく流れは予想通り感がありました。
    でも、それも良しです。舞台が娘の通ってる大学で、登場する地名等も私の生活圏や地元ばかりなので、そこも気に入ってます。
    まだシリーズがある様なので読破しよう!
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    投稿日:2022.06.16

  • ますたぁーど

    ますたぁーど

    TVで人気の料理研究家が、残忍な刺殺体で発見される。法医学教室での解剖の結果、見えてきた猟奇的とも言える刺殺方法。深入りを禁じられている伊月達だが、龍村監察医の解剖を手伝う過程で新事実に気付く。満たされない気持ちの青年を操り、救いようのない、誰も納得の出来ない結果となった。お金で人の命は買えないし、買ってはいけないのだ。続きを読む

    投稿日:2020.12.25

  • tomojuju

    tomojuju

    なかなかやるせない事件だったけど、妙に繋がった。龍村と伊月のサシ飲みシーンが好きでした

    2020.12.21
    124

    投稿日:2020.12.22

  • goya626

    goya626

    ミステリーというか法医学教室ものだ。テレビで活躍する料理研究家が猟奇的な殺し方をされ、解剖に回されてくる。おなじみの伊月崇、伏野ミチルたちが活躍するのだが、彼らのやりとりなどは手慣れた感じで描かれていてすいすい読めるのだが、事件の真相が意外性もなく、さらに救いがたい結末を迎える。どうしようもないところにぽいと放り出された感じだ。続きを読む

    投稿日:2020.09.16

  • るいこ

    るいこ

    龍村先生って別のシリーズにも出てる人なのか。
    たくさん出てる上に途中で止まってるっぽいから手を出してないんだけどそっちのシリーズも読んでみようかな。

    投稿日:2020.07.16

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