【感想】興亡の世界史 東南アジア 多文明世界の発見

石澤良昭 / 講談社学術文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • kemukemu

    kemukemu

    「アンコールの王国 世襲しない王権」
    権力を保持するために、土着の進行とインド由来の宗教的神秘性を視覚的に演出し、君臨した。それが、発信元のインドには見られないアンコール遺跡群の存在理由だそうだ。

    作者は、アンコール遺跡調査の学者で、遺跡様式、碑文、回廊浮彫りの研究は勿論、13世紀末中国の周達観の記録「真臘風土記」なども含ませて8〜15世紀のカンボジアの歴史を熱量込めて描いている。

    舌を噛みそうな“ながーい”カタカナばかりの中、地理や歴史を大雑把に把握していき、苦労して読み切ると、今までの“誰もいない遺跡”のイメージに“確かに人の営みがあった”ことが少しわかる。

    もう少し、他の地域の歴史が知れたらと思ったが、作者自身が最終章で語っているように“東南アジア”という括りが、実はまとまっていないため、どうしても地域ごとの歴史を全て網羅しなければならず、ましてや植民地化と独立の過程も相違していることで、概要としても一冊では無理のようだ。

    今後は「海のシルクロード史」や「植民地時代と独立の現代史」など、テーマを決めるのも面白い。
    その意味で今回は「アンコール史」だった。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • oaktree0426

    oaktree0426

    アンコール王朝を中心にした東南アジア史、と銘打つも、なかなか東南アジア史をひとくくりにするのは難しいのかな、というのが透けて見える。アンコール王朝の歴史も、資料が限られる(当時の葉に書いた資料は失われ、碑文しか残っていない)故にすべてを語るのは難しいので、どうしても爽快感は少ない。限られた資料からどのように研究を進めるか、という点では面白いところもあったが。続きを読む

    投稿日:2020.04.05

  • きのさん

    きのさん

    なかなか知ることができない東南アジア史、特にアンコールワットの成り立ちが分かったのは良かった。
    しかし、アンコールワットに集中しすぎたか?
    他の多文明を知りたかった。

    投稿日:2019.12.04

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