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パトリシア・ハイスミス, 佐宗鈴夫 / 河出文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
"powered by"
Morris
このレビューはネタバレを含みます
"天才犯罪者、最後の物語” リプリーの数々の悪が暴かれ、異常な日常が崩壊する様を 目の当たりにできるのか、というわけではない。 作者が亡くなったからシリーズが終わってしまった、 というだけ。 リプリーは過去の犯罪の暴露の危機(?)に 『ジワジワ』『執拗に』追い回されて 怯えたり焦ったりするかと思いきや、鬱陶しいと イラついたり、妙に興奮したり、解決するために 助力とを準備したり、でも日常はあくまで平穏に 普通の人として過ごしている。 過去が暴かれることより、日常が乱されることの方が 問題の様だ。 純粋で、俗で、あまりに普通なマダム・アネット (癒し系)があってリプリーの危ういバランスは 保たれているのではないか。 そういう混沌としたギャップの世界。 それにしても・・・ 『贋作』の続編的物語として成立しているが、グリーンリーフを語る電話、『太陽がいっぱい/リプリー』との繋がり(謎?)は不明確なまま(終わってしまっていないか?(永遠に)
投稿日:2018.10.16
toca
リプリー・シリーズの最終作、新装版。 旧版を読んだ時には余り感じなかったが、トム・リプリーという登場人物の魅力が最大限に発揮されているのは、実はこの最終巻なのではないか、と感じた。
投稿日:2018.06.23
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