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望月唯一, 濱田浩輔 / 講談社ラノベ文庫 (1件のレビュー)
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aida0723
オイラの中高校の部活は中途半端なものだった。不完全燃焼以前のレベルだ。理由は簡単で、ほんとにやりたかった部に入らなかったからだ。この歳でこういう物語に惹かれてしまうのは、何かを取り戻そうとしているのか…もしれない。本気で何かに取り組んだことがないからその辛さや厳しさ、達成した時の嬉しさや充実感を知らない。自分のレベルがどの程度かも。学生時代の数年間でそれが身につくというのは乱暴な考え方かもしれないけど、オイラには自分をそこでま追い込んだ経験が少ない。社会人になってから思い知らされたのが現実。唯華があんなに可愛がっていた小町に言った「この部を、辞めなさい」はショックだったけど、寝食を共にして労力と時間をかけて面倒を見ていたからこそ言える言葉だ。お金を稼ぎに来ている会社では先輩後輩でここまで立ち入るのは難しいと思う。世の中には全国制覇を目指すフレ女みたいな会社もあるんだろうな。オイラはいくつになっても完全燃焼し続けたいと思う。冴子が唯華対策会議を開いていたり、実は本気で打倒唯華を狙っていたりするのが気持ちいい。オイラみたいに酒飲んでごまかしている暇なんてないんだよね。会社には確かに世渡りばかり上手くなって偉くなる人もいる。でもフレ女バドミントン部では自分を磨き上げることでしかなし得ない。それが結果的に他の誰かを蹴落とすことになるだけで、蹴落とすことが目的ではない。グランドや体育館で経験したことがないオイラの憧れだ。歳を言い訳にせずオイラも今いる場所でやってみよう。小町になっちゃうかもしれないけど、やり切ってみてわかることがあると信じて!続きを読む
投稿日:2018.09.16
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