【感想】新版 ランチェスター戦略 「弱者逆転」の法則 小さくても儲かる会社になる「勝ち方」

福永雅文 / 日本実業出版社
(20件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • Masaya

    Masaya

    何度かランチェスター戦略という内容には触れてきたが、これ一本で書かれてまとめられているので効率的に全体感を把握できてよかった。実践の考えたかもあり関連する人はこのまま実践するとよさそう。世の中には戦略に関するフレームワークがたくさん存在するが、フレームワークを埋めようとするより、このランチェスター戦略を作って実行しようとすれば、自然にフレームワークが埋まっていくので頭でっかちな戦略策定にならない気がする。続きを読む

    投稿日:2024.04.17

  • はち

    はち

    勝てる土俵を探して、そこに全勢力を注ぐ

    副業に応用したいと思って読んだ。

    気付き
    ・ランチェスター戦略とは元はwwⅠのときに考案された戦争の戦略をビジネスに応用したもの
    ・桶狭間の戦いとかでも使われていた
    ・局所戦に持ちこんで全勢力を注ぐ
    ・局所で勝っている人のマネをする
    ・局所で自分より下の人のマネもする
    ・松下幸之助もやった松下マネシタ戦略
    ・差別化しよう
    ・差別化で値下げ戦略はNG
    ・大手には真似できない顧客と密に関わるやり方がいい

    現在はメルカリで一つの物を販売している。更に色んな商品も取り扱おうと思ったがこのまま局所戦略でいこうと思った。
    更にその局所戦で戦っている人のマネをしていきたい。
    差別化については値下げではなく、お客さんと密に関わる「愛のある接客」をしたいと思った。



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    投稿日:2023.02.23

  • ぐるす

    ぐるす

    ❶序章

    ①ビジネスの基本は『顧客を通して敵に勝つ』である。

    ❷弱者逆転の原理原則

    ①『十を持って一を攻めよ』同じ規模の敵と戦うときは数で優位になるように戦う。こちらが少数の時の場合、常に数的優位になるような局面を作ること。

    ②局所優勢主義。①につながる。勝ち目のある戦場を選び、そこに戦力をフォーカスして勝ち切る。『勝てる土俵で戦う』こと。

    ❸よみがえる常勝の原理 『ランチェスター法則』

    ①【ランチェスター第一の原則】 局地戦
    戦闘力=武器性能×兵力数
    量と質と言い換えることが出来そう。兵力数で劣るならば武器性能を上げるしかない。量で負けるなら質でカバーである。

    ②大手とは兵力数で既に負けている。勝負するなら勝てる土俵を選ぶべきであり、それには情報を分析した上で勝ち筋を見極めることである。

    ③【ランチェスター第二の原則】 集団戦
    戦闘力=武器性能×兵力数の二乗
    例として、100機の戦闘機同士のシュミレーションを考える。一方は100機を一括で投入、一方は25機ずつ逐次投入したらどうなるか。結論、4回の戦闘が終わった時、一括投入側の損害は13.5機。逐次投入側は全滅と大きな差になる。
    これを実戦でやって失敗したのがガダルカナルの戦いである。

    ④強者はシェア1位、それ以外は弱者である。これは規模ではなく、競合局面ごとに考える。注意点として、26.1 %のシェアがない場合は強者ではない。

    ❹弱者逆転の極意 『弱者の戦略vs強者の戦略』

    ①弱者は武器性能を上げることが至上命題。言い換えると『差別化』である。独自性や質の優位性が大事。強者の戦略は全くの逆。流行っているもののマネをすれば良い。資本力=兵力数で勝つ戦略を立てれば良い。モンテローザ のパクリ商法が分かりやすい。

    ②差別化の王道はプロダクトである。価格で勝負してはいけない。限界利益を削ることは死を意味する。

    ③販路は市場が拡大しているときは卸と代理店を使う間接流通が良い。一気に勝負を決めに行くのが吉。一方で市場が成熟しているときは直販に努めマージンを確保しに行くこと。強者はパワーを重層化できる間接流通を、弱者は顧客ときめ細かい対応が可能な直接流通を選ぶ方が良い。ベンチャーで営業が弱いところは代理店を使うケースが散見されるが、あまり感心しない。

    ④究極の差別化は『会社の在り方』要は理念やドメイン(事業の定義)である。

    ⑤差別化の基本は掛け算である。顧客に評価されない独りよがりの主観で思う差別化は差別化ではない。

    ⑥リーディングカンパニーと言われるところの目処となるシェアは40 %である。天王山が40 %。ここを超えると飛躍的に利益率が上がる。

    ⑦ランチェスター的には74 %がマーケットシェアの限界。これ以上上げても独占につながり、市場がシュリンクしてしまう。(取引先は1社からの調達はサプライチェーンのリスクにつながるので嫌がる)また、競合の3倍のシェアというのがほぼ勝つ安全圏の数値なので74 %という数字が出てくる。26 %という数字はそれが出来ないため逆転があり得る数字とも言える。

    ⑧26 %を下回る企業は皆弱者であり、戦略的には弱者の戦略をとる。ただし、不動産・住宅・リフォームといった分散型のマーケットにおいては26 %がダントツの目安。

    ⑨3%が市場に参入出来たかどうかの目安。ただし、市場には競合として認知されていない。7 %を超えると市場に競合として認知される。ただし、影響を与える存在ではない。11%を超えると影響力がわずかに発生し、利益もわずかながら発生する。いわば損益分岐点のシェアである。19%になると多くの場合、市場シェア2位、3位になり1位が見えて来る。分散型市場では1位ということもあるが、未だ、ミート戦略は使わずに差別化の戦略をとることになる。

    ⑩2社間での競争、顧客間での1つの製品カテゴリーでのシェア競争の目安は1位が2位に3倍の差をつけること、その他のシェア競争では1位が2位以下に√3倍の差をつけること(1.7倍)42 %が目安。

    11)シェアを奪うときは1つ上の位置にいるものから奪う。
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    投稿日:2022.08.29

  • Shintaro Kaneko

    Shintaro Kaneko

    6/4
    弱者が強者に勝つ戦略のランチェスター戦略について書かれた本。前半は一般論ですごくタメになった。後半はスタートアップにそぐわない点が多かったため、読み飛ばし。

    圧倒的ナンバーワンを目指さなければならない。
    人の3倍やれば結果が出る。
    初期は一点集中し特定領域でナンバーワンになる。
    強者との戦いは避ける。
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    投稿日:2022.06.04

  • ケイ

    ケイ

    購入した本。事業経営を実際にする上で参考にしたいと思い読了。

    千葉のパン屋さんの例は深いと感じた。市場成熟期の論理は「地域1番店になる」こと。そのために、経営とは何か、事業とは何か、仕事とは何か、など突き詰めて考えたとのこと。このような本質を見る視点が企業経営をする上で必要なのだと思った。

    「ビジネスは戦い。戦略的に思考し、行動し、勝ちにこだわらなければならない」

    営業担当者は「価格で負けた」と考えるのではなく、「価格以外の要素で差別化できなかった」と自責思考しなければならない。

    「自業界の非常識は他業界の常識」

    「弱者は他社取引がない会社にアプローチするべし」

    「戦略は勝った者にしかわからない、まずは勝ち癖をつけること」

    「新規開拓4回訪問の原則。三顧の礼にもあるように今の時代にも粘り強さは大事」

    「全社訪問体制が大事。技術スタッフなど専門的な人材を訪問させることで定期的に接点を持つこと。また今も日本は肩書き社会。課長や支店長を連れていくことにより関係性が深まる。

    「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」プロイセンの鉄血宰相ビスマルクの言葉。



    この本は起業前に改めて読みたいと感じる本であった。経営戦略を練る上でこのランチェスター戦略の視点は必要だと思う。
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    投稿日:2022.05.08

  • とだむし

    とだむし

    面白い。
    戦争の戦略をそのまま企業に当てはめて考える。

    そもそもそれをわかってた孫子もすごいし
    実戦にうつした織田信長も
    知ってか知らずかナポレオンも
    村上水軍も
    圧倒的に強かった部隊の強さの理由がわかった

    そしてそれを現代に応用している企業もすごい

    地域に根付いた事例か、特殊な商品を扱っている企業の事例しかなかったから、
    ネット社会で皆が同じような物を売る時代にどう応用するか、自分なりに考えていこうと思う。
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    投稿日:2022.02.25

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