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山崎ナオコーラ / 講談社文庫 (31件のレビュー)
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総合評価:
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岡田 すみれ
豆子最初は大丈夫かなこの人と思ったけど、大失敗も含めて愛おしい。自分の生き方貫いていてかっこいい!落ち込んでる人がいたらおすすめしたいと思う本。
投稿日:2023.09.23
akikobb
二〇一八年の小説。女と結婚(もちろん男も関係あるが)をテーマとした思考小説(そんな言葉はなさそう)みたいな読み心地で、半分くらいまでは、共感したり、批評眼の鋭さに恐れ入ったりしつつも、今どき珍しくも…ない本かなと思いながら読んだ。 わたくしの経験上、こういう話で最後に突然奇跡が起きてすべてがうまくいったというようなご都合主義な展開はないだろうが、逆に、すべてがうまくいかず、いやーな気持ちになって終わる可能性はある。山崎ナオコーラさんの本を読むのはこれが初めてだったのでそこんとこの信頼みたいなものもなく、絶望オチだったらいやだなと、まあそれは好みの問題だが、後半はそれだけが心配でおっかなびっくり読み進めた。 でも結果的にそれは取越し苦労で、読後は「色々あるけど明日も頑張ろう」という、現代の現実的な小説を読み終わった時にいちばん私がなっていたい気持ちになれていた。主要人物たちの誰を嫌いになることもなく、一呼吸おいた今振り返るとむしろ全員愛おしい。ん、タイトルの“可愛い”世の中、ってそういうこと? 以下、備忘メモ。 ・花、豆子(主人公)、草子、星の四姉妹もの。 ・「『可愛くて人に頼るのが上手い女性』と『地味で自立している女性』の結婚を一緒にしないでほしい」 ・「とにかく、自分で決めた、という実感があればいい。(略)あとになって人のせいにしない覚悟があれば、どんな決断だってしていいのだ。」続きを読む
投稿日:2023.08.14
yamamiya
一昨日読んだ山崎ナオコーラさんの「可愛い世の中」 なんだか私には縁のない性格や特徴、人生の渡り方をする主人公。結婚を軸に進んでいくのに全くハッピーじゃないし五本の指に入るほど好きな作家さんだけど今回は…残念だった、と思ってた。けれど、さっき。ふわふわ考えていたらいきなり腑に落ちた。豆子が香水の事業を始めるパートナーとして夫とは別に彼を選んだように、結婚のお手伝いを家族に頼んでしまったように、パートナーは目的ごとに存在して、全てを相方一人に抱えさせることは間違いだったと。例えばライブハウスや読書やカレーや音楽、同じものが好きなひとなら無理させず共に隣で楽しむことができるし、ふたつの脳みそで考えごとができる!あたりまえだけど、わすれていたこと。続きを読む
投稿日:2023.07.30
小豆
豆子がだいぶ面倒な性格で、しかも、めちゃくちゃ豆子なりに考えた故の行動が裏目に出てしまうのが報われないなぁ辛いなぁと思ってしまった。
投稿日:2023.07.02
△Y△
豆子の気持ちがすごくわかる。 読んでよかった。 なんか自分だけやないなって思えた。 女性は女である限り、世の中からは女という生き物として色んな当たり前を押し付けられてる。 それを、言語かされて ほ…んとにそれな? って思いながら、、。 今回は姉妹の話だったから女が主体だけど 性別問わずの話だと思う。 多様性って言われる世の中だけど、 その多様性もこれまた、難しいんだと思う。 続きを読む
投稿日:2023.05.11
ちくわ
豆子の考えを張り巡りすぎてしまう感じ、めんどくさいのにどうしよくもなくてシンプルに考えられないの、わかってしまう。1人で生きていこうと決めてた人が結局色んな人と上手く関わっていい方向に進めたという終わ…り方はなんともいえないくぅ〜!てかんじがして、よかった!人と関わるって、おもしろい。続きを読む
投稿日:2023.05.08
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