【感想】銀行員はどう生きるか

浪川攻 / 講談社現代新書
(14件のレビュー)

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  • くろもも

    くろもも

    文章は平易ながら中身としては薄い。
    銀行の先行き暗さを説いてはいるもののその中の未来像があまりに抽象的
    あるべき理想像が昭和的

    投稿日:2022.07.30

  • duo0829

    duo0829

    旧来型の店舗はすでに必要ないだろう。世の中の潮流にも合わせ、今後は事務手続きや、投資相談でも紙を必要としないペーパレスな銀行が増えてくるだろう。しかし、フィンテック企業のほうが、ペーパレス進捗が早いし、システム変更も柔軟に対応できるため厳しい戦いになるのが容易に想像できる。
    そこで、大事になってくるのは銀行員の「感じの良さ・人当たりの良さ」だろう。参考となるのは、利益度外視のこともあるが街のサポートに全力を尽くす信金のような存在。上場会社として、目先の収益が必要となるがどのように折り合いをつけていくのかが問われている。
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    投稿日:2020.03.21

  • Tomo

    Tomo

    銀行の方向性と今の厳しさがよくわかった。

    技術に代替できない、客のために必死に融資まで取り付ける銀行員は非常に格好いいと思うが為に今この現状は少し悲しく思えてしまう。

    従来のやり方を押し付けない、近代的マネジメント方法を取るなりしないと人材が育たないし逃げていく一方だろう。続きを読む

    投稿日:2018.11.04

  • さぬきうどん人

    さぬきうどん人

    2018年、日本のメガバンクグループ3社は合計で3万人の人員削減計画を相次いで発表した。金利はマイナスとなり、人々は現金を持たなくなり、融資をネット発信で募集する。銀行の必要性は将来、さらに減少することを見越した結果だろう。そんな銀行で働く銀行員はどう変わり、どう生きるべきなのか。

    その参考例として、著者は激的に変化する米国銀行を取り上げる。多くのサービスをセルフ型端末に任せて、店舗規模を縮小。1店舗に従業員1人という運営形態もあれば、退職した銀行員がITによる銀行業務の効率化をサポートするベンチャー企業を立ち上げることもある。支店長室なんてものはなくなり、支店長はサービスマンとして店頭で顧客対応を担当する。

    と、海外の銀行業界をほめ上げる著者だが、こうした変化へのスピード感の乏しさは日本の銀行業界の問題というより、解雇や転職が難しい日本型雇用の問題のような気がする。とはいえ、銀行員が変わらなければならないのは事実だ。
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    投稿日:2018.09.04

  • りいた

    りいた

     日本の経済社会で長く「変わらない存在」としてあり続けてきた銀行、その銀行は極寒の収益環境に身を置き、またフィンテックをはじめとする金融イノベーションが生まれつつある時代にあって、「銀行」は必要性が問われている。
     労働集約的な仕事の仕方を続けてきたところにあって、日本国内のビジネスでは収益を上げられなくなり、デジタライゼーションに舵を切って仕事を減らすことで、新しい金融技術への対抗とまたその取り込みを同時に進めなければならなくなってきた。経済社会にバンキングは必要だが、それは必ずしも「銀行」の形をとる必要はないのかもしれない。
     このような環境の変化が急な勢いで迫ってきた状況下、銀行で働くというのはどういうことなのか、今後どのような選択肢があるのかということがテーマである。
     これまで考えることもなかった、銀行以外のプレーヤーが競争相手となり、コストを削減してかつ付加価値をあげていくという進化が求められている。できるのか。
     その進化は結果的に一点に行きつくだろう。バンキングは無差別なものでしかない。そして、差別化とは、感じの良さや親切さという原点回帰へ向かうことになるいう議論である。
     今、銀行のビジネスは極めて厳しい。銀行員の生き方を問うのだとすれば、バンキングの目的は何なのか、そして銀行にあってそれを妨げる真因、そうしたところのもっと具体的な議論があれば、さらに深い思考になっただろう。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.02

  • kun92

    kun92

    銀行のこれからの方向性を、顧客志向と、デジタル技術に置くのは間違いないだろう。人は、コミュニケーション等に特化していくわけで。

    どの銀行もそれは謳っているわけで、それがこれまでなんども同じことを言いながら出来て来なかった巨象にこの先できるのか。
    で、出来たとして、出来なかったとして、それが果たして著者の言う通りになるかってところがかなり懐疑的に感じる。
    一定の条件のもと、なのだが、その条件が果たして日本にそのまま当てはまるのか。

    海外の事例は面白いし、三井住友はさすが。3メガのなかで、途中からみずほには殆ど触れなくなっていくのが笑える。
    続きを読む

    投稿日:2018.07.14

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