0
藤島康介 / アフタヌーン (1件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
『黒犬』の優樹
スクルドになら、ハンマーで殴られても良いな、と思ってしまう この(4)で、私的にビビッと来たのは、この三話 Chapter.42「ウルドの大冒険」 これまで散々、周囲を好き勝手に引っ掻き回してきたウル…ド。でも、何だかんだで、ウルドは他人の純粋な気持ちを踏み躙ったりしない。だから、妹に負けないくらい、凄くイイ女だ 自分が楽しい事が一番、ってポリシーで行動はするけど、自分がしでかしたトラブルの後片付けは、自分の責任でちゃんとこなす。傷つける、と分かっていても、自分だけど自分ではない自分に惹かれてしまった少年の初恋に、エンドマークを打った女気は見事としか言いようがない 決して、小さくない傷だ、この失恋は。けど、男は痛みを知ってこそ、強くなれる。ウルドが傷を刻んだモノサシは、きっと、これから、昌平が人生を歩いていく上で、決して折れない杖になるだろう Chapter.43「ベルダンディー御乱心」 タイトルの通りな内容。もうちょい、正確に言うなら、みだらんしん? 今回は、珍しく(?)ウルドではなく、スクルドがやらかしている。けど、読み手としちゃ、スクルドのやらかしに、ちょっとばかし感謝したい。だって、ちょっとエロいベルダンディーが見られたんだから。自制心が薄れ、大胆に迫ってきたベルダンディーにクラクラしつつも、男らしく拒み、自分の気持ちをぶつけた螢一、カッコ良さにシビれる 兎にも角にも、スクルドの失敗とお仕置きに泣く姿から学ぶべき事は、悪い事をしちゃったなら、下手に誤魔化さず、ちゃんと謝りましょう、だな Chapter.48「約束を忘れずに」 どの回にも、藤島イズムが光っているけど、個人的に(4)の中でピカイチなのは、これだな、と感じた。二輪のロールスロイスこと、プラフシューペリアがキーアイテムとして登場するトコもそうだが、何より、人と人ならざる存在の、淡く儚いからこそ、独特な美しさがある恋物語には、キュンと来る 常識の理すら越え、たった一つの約束を叶えて欲しい、それだけの気持ちでこの世に留まり、想い人を待ち続けた思念体の少女に、自分の立場を重ね、その未練を断ち切るための協力を惜しまないベルダンディーは、ほんと、美しい 先輩からの愛あるシゴキにも挫けず、完全な修理を行い、祖父の代わりに少女を後ろに乗せてプラフシューペリアを走らせつつ、祖父の真意に気付けた螢一。イイ女にモテるのは祖父譲りかね。少し切なさすら胸に過るラストだからこそ、螢一とベルダンディーの恋物語が、ハッピーエンドになりますように、と願ってしまう。きっと、それは描いている藤島先生も同じだったのかも知れない この台詞を引用に選んだのは、ウルドの魅力がギュッと詰められているから。彼女くらい、自分らしく生きている美人が言い放つと、嫌な感じが全くしないから不思議だ。そんな彼女の発破で、男らしさを奮い立たせた昌平、やるなぁ続きを読む
投稿日:2018.01.28
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。