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夏井由依, 森原八鹿 / ハニー文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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kapibara
このレビューはネタバレを含みます
心理描写・情景描写ともに繊細で美しい。絹糸に触れているような読み心地で、何度か読み返した場面もある。 とはいえ、最後まで読み切れなかった。 美しいが、心理描写の深さと情報提供の広さが足りず、読者を寄り添わせるほどの内容を書き切れていない。 ヒーローとヒロインのすれ違いの理由がしっかり明かされないまま物語の半分まで行き、その理由に絡んでいるはずの、もう1人大事なはずの人物があまり何も主張してこない。 この人物の絡みがないままに、ヒーローがヒロインに自ら歩み寄った瞬間に、興味が薄れた。この後に何かあるのかも知れないが、それにしても構成に難あり。 美しい表現に浸りたくなったら、読み進めるかも知れない。
投稿日:2018.06.03
megumi33
まずまず面白かったです。 全体の感想としては、とても情景描写がキレイな作家さんだということ。 私的には人物や心理描写よりは、情景の表現がとて美しく、思わず止まって表現の美しさを味わいつつ何度か読み直したところがたくさんありました。 その一方、人物の描写は正直、細部まで描き切れていないのではと思う箇所がありました。 この物語りの重要人物は三人います。主役は言わずもがな、王領地伯とヒロインです。そして、もう一人、主役といいきれないまでも準主役的な立ち位置として、ヒロインとは実の姉弟同様に育った従弟カミル王子です。 この物語りはカミル王子の存在なくしては語れないにも拘わらず、終始、彼の影というか存在が薄い印象を受けます。 カミルは思い出したようにたまに現れ、とりあえず読者には「こうだから、こうよね」的なことは判るのですが、今一つ、彼の心理というものに踏み込めていないというか、突っ込んで知りたいという欲求が残ります。 それは最後まで続き、最後の最後でも、では結局、彼はどの程度までヒロインを横恋慕していたのか、実の兄である王領地伯への想いはどうなのか。肝心なとこはほとんど語られていないですね。 また、ヒロインとカミル王子の過去の拘わり―ヒロインが一度、王領地伯の求婚を断るに至った経緯についても描写が薄い。 全体的に、「○○だから、○○なのかな?」と少ない描写材料で読み手の理解に後は任せる的な部分が多かったよう思います。 主役二人の心理が丹念に描かれているだけに、その他の薄さが余計に気になりました。
投稿日:2017.12.28
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