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牧野雅彦 / 講談社選書メチエ (4件のレビュー)
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人生≒本×Snow Man
一国、世界秩序を舞台とした政治学の論であり、その致命的な綻びを全力で乗り越えようとしたのがシュミットだ。ナチスとの関係で危険な思想家とみなされがちなシュミットだが、原著にあたれば、欠陥に取り組み、思想…を深めた言動があらわになる。 中公新書よりも偏見かなく、時代背景や思想的系譜を踏まえた詳細な記述によってシュミット復権に成功していると思う。 国法と教会法、イギリスの海洋国家への一歩、戦争の正当性への問いかけ、恩赦、欠かすことのできない宗教。読み応えがあった。続きを読む
投稿日:2020.11.30
オリグチ
ポピュリズムやアイデンティティ・ポリティクスに関する議論で言及されることの多い、カール・シュミットについての中級向け概説書。 政治思想史で扱われる、議会制や自由主義への批判、独裁論、「友−敵」論など…について、正面きって解説しないことが特徴的。 シュミットが意識していた論者や執筆時の政治情勢を取り上げることで、外堀から彼の政治思想を浮き彫りにしようとする。 シュミットの著作だけを読んでいては見えない部分を補ってくれる好著。 著作の時代性を加味した時、一般的な概説書で描かれる彼の政治思想とはまた違った相貌が現れてくる。続きを読む
投稿日:2020.02.10
Verfassungslehre
2018/10/27図書館から借り出し。 初めて見る名前の著者だが、京都を出て現在広島の教授であるようだ。巻末の文献一覧を見ると和仁陽に一言も触れていないのが面白い。最後まで詠んだら理由がわかるのかな…? 巻末の文献案内に和仁本は掲載されていた。法律よりも政治論に焦点をあてた本なので内容的に和仁本とまるで違う。 それにしても読みにくい日本語で、すっきり頭に入ってこないし、中途半端なシュミットの著作紹介に少々コメントを付けました、みたいなところも多い印象が残る。メリットは、書棚のシュミット本を再読してみるかという気になったこと。続きを読む
投稿日:2018.10.29
villonfrancois
カール・シュミットについて、カトリシズムとの関係から丁寧に掘り起こして解説した本。内容としては高度で理解が難しいが、カール・シュミットの思想を根底から説明しており、その意味で貴重である。
投稿日:2018.07.02
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