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竹本健治 / 講談社文庫 (10件のレビュー)
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総合評価:
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キじばと。。
かつて産婦人科の病院としてつかわれていたアパート「樹影荘」に暮らす六組の住人たちの身のうえに、次々に奇妙な出来事が起こります。やがて住人の一人である梅本という男が、樹影荘近くの不見地蔵のもとで首をくく…って死亡しているのが発見されます。 こうして、楢津木という刑事が登場し、樹影荘にまつわるさまざまな出来事の謎を追い求め、やはり住人である「御原響司郎」と名乗る少年とともに、住人たちの過去にまでつながる因果の糸を解きほぐしていきます。 ミステリとホラーを融合させた三津田信三の作品とは異なって、前半は、ホラー小説仕立てで「樹影荘」の住人たちの身に起こった奇妙な出来事がつづられ、楢津木が登場する後半になってミステリらしい叙述に変わります。登場人物の狂気が絡んでくるので、ミステリとしては多少強引に感じられなくもないのですが、ホラー・テイストでつづられた奇妙な出来事に、それなりに明快なオチがつけられているところに、やはりミステリらしい読後感をあじわえる作品だと思います。続きを読む
投稿日:2021.04.11
あきら
『ウロボロスの偽書』に続き、竹本作品六作目。初めから薄々、夢Qぽさを感じてはいましたが…終章で確定しました。この作品の中で、正常な人はどれだけいたでしょう…。キ○ガイのオンパレードでしたw 人間の底無…しの狂気が溢れたトンデモ作品。星四つ。続きを読む
投稿日:2020.08.17
新 進子
怖いと聞いてすごいと聞いて読んで、あんまりすごいと思わなかった。読みにくいわかりにくい。コロンボや、横溝正史を思い出すような半端さが目立つ。面白くないわけではない。
投稿日:2020.07.19
花嵐
怪奇ミステリ。「将棋殺人事件」「トランプ殺人事件」に続く狂気三部作の三部作目。怪奇ミステリと書かれているだけあって本格ミステリとは違っていかに恐怖や狂気をそそらせるかに重きが置かれている。部屋を覗く蝋…面、投げ入れられたマネキンの恐怖の首、埋められてから掘り返された死体。そういった怖さの象徴のようなものがこれでもかと散りばめられている。ミステリとしての謎はあっけなかったけれどホラーとして読むなら面白かった。続きを読む
投稿日:2020.01.30
たろう
本書は昔、産婦人科だった古いアパートが舞台だ。「廃病院」、「古いアパート」という、ホラー界のパワースポットとでも呼べる場所が好きな方には、たまらない小説だろうと思う(笑)しかし、私には向かない小説だっ…た。なぜなら、やたらと難しい語句が使われている上、登場人物が多い中、短い章ごとに人物視点がコロコロと変化するので、非常に読みづらかったからだ。だから個人的には好きになれない作品だった。続きを読む
投稿日:2019.08.27
k-takemura9243
アマゾンさんの評価は余りよくなかったが、私は大変面白く読むことができた。著者の表現力の豊富さに驚かされ、題名通りに狂気的な感じを受けた。ミステリーとしても最高であると思う。
投稿日:2018.12.08
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