【感想】バカのものさし

養老孟司 / 扶桑社BOOKS文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 2.6
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ブクログレビュー

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  • kojisato5555

    kojisato5555

    バカの壁が流行ったから調子に乗って続き物を出したのかと思いきやバカの壁から15年後の本でした。子供の質問に答えていく形なのですが結構偏見が入っているなと思いました。無理やりだなと感じたのは頭がいい人と悪い人は正規分布に従うから頭が悪い両親からは頭が良い子供が生まれるという話でした。メンデル全力無視。続きを読む

    投稿日:2023.03.16

  • 海外おやじ

    海外おやじ

    このレビューはネタバレを含みます

    率直に申し上げると、可もなく不可もなく、という印象でありました。

    ・・・
    元東京大学の養老先生が、小中学生の子供たちの質問に答えるという内容です。
    子どもたちの素朴な質問にたいして、脳科学をベースにやさしく回答するというつくりで淡々と進行します。

    ・・・
    なるほどと思うところはありました。

    近頃の子供が切れやすいって本当ですかという中学生の質問に対して、米国の凶悪殺人犯40名の脳の状態をスキャンしたところ、前頭葉機能の低下がみられた。前頭葉は意志を司る部位であり当該機能の低下であり、おそらく現代人のそれは低下傾向であろうし切れやすいというのは概ねそのとおりだろうという返答。ただし前頭葉の機能が低下してきている要因は特定できていない、とのこと。

    ・・・
    他方で、便利すぎる社会や情報化社会への批判が多く、父親からの小言のような印象になっていると感じました。

    私なぞはインターネットの出現によって劇的に世の中が便利になったその変化を、身をもって体験した世代であります。その功罪を両方理解していつもりです。昔は海外への手紙は一か月単位の時間でのやり取りでしたが、今では数日、下手すると数時間でやり取りできます。海外の情報だって、図書館に行って沢山本を借りてこずとも、インターネットで簡単に素早く手に入れることができます。勿論、ついついケータイに手が伸び注意力散漫になった自分もいるわけで、集中や自己コントロールは一層難しくなったと感じます。クレジットカードの情報が盗まれ、米国の列車の予約と欧州での病院の支払いで合計30万円ほど請求が掛かったこともありました(最終的に無事でしたが)。これらは罪の部分と言えます。
    でも、養老先生の批判は功の部分に触れずやや一方的に見えてしまいました。最近の若いもんは方式のやつです。

    また現代の、情報処理一辺倒で、自然との身体経験が希薄になった現代人を批判し、体を動かすこと・運動をすること・自然回帰等を主張する箇所がしばしば出てきます。自然に帰れ・運動せよ、という方向性は個人的には大賛成ではありますが、どうにも根拠が明示されていないように思え、そこもまた、ちょっと微妙だなあと感じてしまいました。

    ・・・
    脳の分野は日進月歩の勢いで新たな発見がなされていることと思います。

    養老先生の作品を久方ぶりに拝読しましたが、残念ながらやや時代の後塵を拝しているという印象を受けました。まあ悩み相談に目くじらを立てることもないかもしれませんが。

    私が高校生であった1990年代、脳といえば養老先生か立花隆氏、という構図が認知されていたように思います。日本における脳への一般的な関心を大いに高めた功績はあろうかとは思います。ただし、今の今、氏の著作を読むと、やはり時代というものを感じざるをえないと感じた次第であります。

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    投稿日:2022.11.29

  • lisainu

    lisainu

    このレビューはネタバレを含みます

    子供の質問に、養老孟司さんが答える形式で、
    ○バカって治るんですか?
    ○寝ないとバカになるって本当ですか?
    ○どうしたらバカなおとなにならないか?
    ○努力はムダだと思いますか?
    ○子どもの脳、どうしてキレやすいんですか?
    ○死体って、怖くないんですか?
    について、解説している本。

    子どもへの回答なのに、容赦なく、たまにはちょっと厳しすぎない?と感じるくらい、ストレート。
    大人に尋ねると、曖昧にされそうな質問にもきちんと答えていて、子どもに接する態度として、こういうのもありだな、と思った。

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    投稿日:2022.09.20

  • あみ

    あみ

    このレビューはネタバレを含みます

    下記、あくまで個人の意見です。

    一言で現すのは良くありませんが、養老さんは「昔は良くて今は駄目」という考え方なのだな、と感じました。
     
    養老さん著書の「解剖学教室へようこそ」が面白くて大好きだったのですが、今回はあの時のわくわくさが感じられませんでした。内容が全く違うので、比べられるものではないのかもしれませんが。

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    投稿日:2022.08.06

  • 枝乃

    枝乃

    子どもからの質問に回答する形式。脳に関する序章の説明が特にわかりやすかった。結論だけを求めるような情報処理ばかりにかまけず、自然に触れ、農作業などの労働を体感して得られるものにしっかり目を向けることができたら、どれほどいいか。耳に痛い箇所もあり、反省させられる。続きを読む

    投稿日:2020.12.19

  • はっさく

    はっさく

    このレビューはネタバレを含みます

    養老孟司さん、初読。
    子どもの質問に答えていく形式。

    学問は頭の整理、というのは納得。
    しかし、意見が偏ってるなー!昔はいい、今はだめ。田舎はいい、都会はだめ。典型的な懐古主義。
    子どもの質問に正対してないよね?っていうものもちらほら。
    一見、「何を言っているんだろう」っていう質問も確かにあるんだけど、それをバカにしてる感じがしてやだな。子どもが自然だと言うのなら、それに沿って納得いくように丁寧に答えるべきなのでは?

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    投稿日:2020.03.21

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