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田中康弘 / ちくまプリマー新書 (4件のレビュー)
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たくる
現代の肉食について。 狩猟の実際の現場を見てきた著者ならではの興味深い話。 畜産肉に関しても書かれているが、その方面の専門書には及ばない。 文献記録や宗教との関係、肉食の歴史的変遷などを期待したが…、その辺も内容は薄め。 続きを読む
投稿日:2022.04.09
root3
ちくまプライマリー新書289~日本は半世紀で肉の消費量が十倍になった。縄文時代から落とし穴猟は行われ、シカなどの動物を追い込んで捕っていた。肉食禁止令はそれだけ肉食が行われていたことの証である。仏教の…戒律に背いて殺生をする理由は①肉を得るため②皮や毛を利用するため③田畑を守るため。そして屠殺・屠畜という営みは欠かせない。関東ではウマが、西ではウシが活躍。それらを肉とするほか、ブタ・ニワトリ・ヒツジ・ヤギも。狩猟肉としてはクマ・シカ・イノシシ・ウサギ・タヌキ・アナグマ・(ムジナ?)・クジラ・海獣類。中間に位置するのがイヌ・ネコ。1990年代まで東北でイヌ食いの記録があり、ネコは2000年あたりのネコ捕り婆が最後。ウシ・ブタは大型獣として処理され、ニワトリは別ルートの小動物専門の施設で肉となる。狩猟の現場では大変。早く内臓を抜かないと臭くなるが、運び出す人手が足りない。年寄りだけになって、捨てられる。罠猟でも檻の中で動き回る獣を殺さないと運び出せず、泥と血で汚れる~肉食が広がるとアメリカの飼料農家が儲かる仕組み! タヌキが美味いか不味いかは食べた固体の状態に因るものだった。ジビエって簡単じゃないなぁ続きを読む
投稿日:2018.08.06
freewheeling0813
20180803 何気なく口にしている肉。大昔は全ての男が狩りをし、時代とともに農業の導入、さらに分業化で、一部の人しか猟をしなくなった。猟師をマタギと呼ばれていた。畜産肉と狩猟肉の違い、食肉処理施設…でどのように加工されているのが分かる。 昔のお肉屋さんで、惣菜を扱っていたのは何も疑問に思っていなかったけど、牛の半身の枝肉を部位に分けるときに細かな肉がでて、それを活用してメンチカツとかを作っていたと知って、なるほど!と思った。続きを読む
投稿日:2018.08.04
ウクレレ1号
身近な食材なのに、実はわからないことだらけの肉。畜産肉のシステム化された生産や流通の過程から、日本の自然が育んだバラエティ豊かな野生の獣肉まで、多数の写真とともに日本の肉食文化の奥深さを紹介する。 …最後の最後に,「廃棄物処理法違反」という言葉を見るなんて…。続きを読む
投稿日:2018.05.03
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