【感想】南アルプス山岳救助隊K-9 クリムゾンの疾走

樋口明雄 / 徳間文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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ブクログレビュー

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  • ニセ人事課長

    ニセ人事課長

    <南アルプス山岳救助隊K-9>シリーズの8冊目。
    読む順番がバラバラになってしまっているのだけれど、シリーズとしてはこの前に読んだ「白い標的」の次の巻ということで良いのかな?

    今回は冒頭から怒涛&波乱の展開。
    静奈が出場した空手大会を皮切りに、最近出没しているシェパードばかり狙う賊と遭遇してのカーチェイスと見せ場が続く。
    ここまででも結構凄いと思っていたがなんのなんの。今度はバロンが捕らわれ再び激しいチェイスと格闘劇、挙句に犯人一味と間違われた静奈が警察から追われるはめに。
    くう~っ、なんと言うこと…、一旦本を閉じて心を鎮めないと次に進めないくらい苦しい展開。遂に捕まってしまっても手錠のままに脱出し、警察から逃げながら、バロンを救いに追い縋る。
    もしもバロンが被害に遭ったらと問われて『そのときは自分を抑えきれる自信がない』と言ってはいたが、それにしても無茶するなぁ…。

    この窮地をどう脱するのかとドキドキしていたが、新宿のホームレスや所轄の刑事・大柴の助けで意外とあっさり抜け出し、警官を撃った疑いをどう晴らすのかと思っていたがこれも簡単に晴らされ、それまでの展開からするといささか肩透かし。
    その後は、どちらかと言えば大柴が事件の全貌を解き明かしていく話となり、公安が貼り付いたりフリーライターが接触してきたり、それなりに面白い話ではあったけど、あまり山岳救助隊とは関係ない話になってしまったのがやや残念。

    今回、巻頭にお馴染みの地図がついておらず、大半が都内での話だったので必要なかったということだが、このシリーズでは北岳で犬たちが活躍する話を読みたいね。
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    投稿日:2022.12.29

  • pupunao99

    pupunao99

    このレビューはネタバレを含みます

    都内で発生しているシェパードを狙った事件に、たまたま上京していた静奈とバロンが巻き込まれる。
    物凄い勢いで話が突き進んで読み切ったのは、やはり読み易いのだと思うが…
    事前に助けた人が、実は下見に来た犯人だったというのは、どこかで読んだことがあるようなありがちな感じも。

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    投稿日:2020.01.11

  • kitano

    kitano

    山岳小説なのに警察小説にするのが申し訳ない
    でも、今回は失踪感あふれる作品に仕上がっているのだが、山に登った(下見して)理由がいまいちわからない
    流し読みになれ過ぎてしまうのも問題だと自覚した(笑)

    投稿日:2019.05.08

  • take9296

    take9296

    シェパードばかりを狙った飼い犬の連続誘拐殺害事件が都内で発生していた。空手大会出場のため上京中だった山梨県警南アルプス署の神崎静奈の愛犬バロンまでもが、犯人グループに連れ去られてしまう。「相棒を絶対に取り戻す!」静奈は雨の降りしきる都会を突っ走る。激しいカーチェイス。暗躍する公安捜査員の影。そして事件の裏には驚愕の真実が!大藪春彦賞作家の書下しアクション。

    シリーズ第7作。勢いだけで読み切ってしまう。
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    投稿日:2019.02.10

  • バス好きな読書虫

    バス好きな読書虫

    山岳救助犬シリーズ最新作。
    まさかの文庫書き下ろしで、発売されたことに最近気がついた…何故いきなり文庫書き下ろしなの〜?
    今作は北岳ではなく、空手大会出場の為に東京を訪れた神崎静奈が、運悪く、シェパードの連続誘拐事件に遭遇してしまい、バロンを攫われてしまう。
    静奈はバロンを取り返す為に、必死に犯人を追う。
    いくら大事なバディを取り返したいと言っても、本来は警察官。あまりにも取り乱し、常識を外れた行動を続ける静奈に同情の余地はない。それでも、簡単に事情聴取も終わってしまって、前にも書いたけど、この作者さんは大規模犯罪を絡めた話は向いていないと思う。
    公安やテロ組織の話より、やはり山の安全を守る人々の話を描いて欲しい。
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    投稿日:2018.08.19

  • おおきに!(smoneyb)

    おおきに!(smoneyb)

    天空の犬シリーズ 最新刊。
    今回の主人公は、山岳警備隊一の美人キャラ、神崎静奈巡査。
    警備隊随一の武闘派である神崎巡査の強烈な戦闘シーンから息つく暇もないカーチェイス。そして、奪われたバディであるシェパードのバロンを救うための強烈な追跡シーン。
    今回、いつものヒロインの夏美とメイの出番は少ないが、いつもに増してスピード感のある追跡シーン、戦闘シーンは、山岳救助犬シリーズに新しい展開をもたらしている。
    ますます面白くなる本シリーズ、最新作を読み終わったその時から次の作品が読みたくなる。
    続きを読む

    投稿日:2018.08.14

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