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レオン・レイソン, 古草秀子 / 河出書房新社 (7件のレビュー)
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しょう
このレビューはネタバレを含みます
ホロコーストを実際に経験して生き延びた少年のリアルな体験記。人間の残虐と慈愛が丹念に描かれており、考えさせられる。
投稿日:2024.05.05
moonpearl
ユダヤの人々を、あの時代あの収容所で、人間として扱い、1000人以上の人を救ったシンドラーへの深い敬愛と感謝のこもった証言です。同時に、人が人にどれほどのことができるか、恐ろしいことも良いことも、どれ…ほどのことをしてしまえるか、その証言でもあります。続きを読む
投稿日:2017.06.16
nikofuu
高校生の課題図書になっているけど、大人が読んでも読み応えあります。文章は分かりやすく、当時10歳であったレイゾンの視点で書かれています。 「シンドラーのリスト」に載った最年少のユダヤ人の一人。 ホロコ…ーストを生き延びた過酷な体験を物語っている。 レイソンは5人兄弟、ポーランドの東部で生活していたが、ドイツ軍の急激なポーランド侵略で生活は一変。 父親が目の前で父親よりもはるかに年下のドイツ軍人に殴られるところを目の当たりにするところや、(その後つれて行かれる。)ゲットーでは見回りに見つからないよう屋根裏で這いつくばって二日間も過ごしたところなど、大人でも到底厳しい状況の中、生きるために必死な様子が伝わってきた。 収容所では気まぐれな虐待や、ユダヤ人はすべて全裸にされ、体毛をそられ、身体検査を受けさせられ、労働に適するかどうかチェックされる。その過酷な様子が伝わってきた。 戦争の状況が変わり、ユダヤ人もついに解放されることになるが、元の街に戻ってからもドイツ軍ではない人々からの差別的な扱いは続く。これがなかなか読んでいて、戦争の難しさを感じた。 その後アメリカにわたり、英語を学び、教師にまでなる。アメリカでは、朝鮮戦争の際、徴兵されることになるが、そこでの生活に周りのみんなは文句を言っているが(狭いベッド、粗末な食事等)ゲットーや収容所に比べればはるかに快適というところから、以前の悲惨さがわかる。 印象的だったのは、アメリカにきて最初、お金の価値が分からず、困っていたところ、同じ列車のご婦人に丁寧にお金の数え方を教わったというくだり。なんでもないことが本人にとってはとても心にのこり、ためになり、覚えているものだと分かった。そのご婦人も素敵な方だと思った。 当時のことは当時の経験者から聞くしかない。そういった意味で、当事者からの記憶を頼りに、その過酷な体験を記したこの本は貴重だと思う。 もう何年も前に見た映画「シンドラーのリスト」を再度見てみようと思った。続きを読む
投稿日:2016.07.16
H.Sato
ポーランドでは戦後、ユダヤ人が戻ってきて、ユダヤ人の予想外の生還を喜ばない人びとがいた。ユダヤ人が彼らに何かを要求するだろうと、ポーランド人は考えた。ポーランド人はポーランド人で戦争中に苦しみや喪失を…体験しており、ユダヤ人の苦しみや喪失には関心を持たなかった。反ユダヤ主義の人々などは、ユダヤ人がそこに1,000年以上も暮らしてきたという事実を無視してポーランド人だけのものとみなしている土地から、ユダヤ人がいなくなったのを見て喜んでいた。そしてユダヤ人が戻ってきたことを目にして不安を感じていた。ユダヤ人にしてみれば、たんにようやく取り戻した自由に適応して人生をやり直そうとしていただけだったというのに 。続きを読む
投稿日:2015.09.24
マエダ
シンドラーに救われたユダヤ人の中で、最も歳若かった少年の手記。 アメリカ図書館協会優秀児童書賞受賞作で、9歳以上対象の児童書ということなのだけど、アメリカの小学生はこういうの読むの…!? さておき、映…画「シンドラーのリスト」の公開が自身の体験を語る契機となったらしいので、映画も観直したい。 観たのはまだVHSの頃だ。長かったことしか記憶にない…。続きを読む
投稿日:2015.08.19
v
1200人を救ったシンドラー。 数だけみると少ないけど、あの状況でこの人数だけでも救ったのは素晴らしいと思う。
投稿日:2015.08.16
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