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小倉紀蔵 / ちくま新書 (4件のレビュー)
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総合評価:
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saihou 55
視点を相手側(向う側)においてみると、従来の自分の思考が如何に狭く偏ったものに過ぎないかということを痛切に感じさせられた。自分の側から自分知識のみで考えていたに過ぎないということを。 朝鮮の歴史をもう…少し学ばなければならない。アメリカの人も日本のことについて、このくらい知らないし知ろうともしていないことを思うと恐ろしい、特に沖縄の事など。 朝鮮に対しては、卑弥呼時代や白村江の役、百済からの帰化などほんの僅かしか知らないなかで、日本とは明治維新以降の関係で封建的で儒教に凝り固まった遅れた国という印象であった。それは自分が知らないだけであって深い事情がもっとあったのだ。アジア主義を調べている時にもフラフラ対応をして中・露・日を手玉にとって無節操に立ち回ったという印象がぬぐえなかった。 漢字の人物名が多出し、儒教の原理論や多くの派閥間抗争が錯綜し、複雑でなかなか内容の理解まで入れないスタートであったが、読み出すとまさに血が引くという感じである。知ると同時に無意識の思い込みが砕かれる、衝撃を受ける、圧巻である。 再読は勿論、もっと朝鮮を知ろうと痛感。続きを読む
投稿日:2023.01.20
キじばと。。
古代から現代にいたるまでの朝鮮思想史の全体像を、かなり分厚いとはいえ、新書一冊で概観することのできる本です。 著者は「はじめに」で、「できるだけ著者の自説を展開せず、客観的な記述を旨とした」と述べて…います。ただ、本書全体をつらぬくキーワードとなっている「霊性」ということばが、十分な彫琢をほどこされないままに用いられており、朝鮮思想史の客観的な全体像を知ることを妨げているようにも感じられます。とはいえ、「本書一冊を読めば、神話から現代まで、儒教や仏教から文学まで、朝鮮思想の全体をざっと見わたすことはできる」というような本は、日本だけでなく、韓国にもこれまでなかったと「あとがき」には書かれており、これから朝鮮思想史を学ぼうとするひとにとって道しるべの役割を果たす本になるのではないかと思います。 もちろんそれぞれの思想家たちの議論にかんするくわしい説明がなされているわけではないので、わたくしのような門外漢には本書を読んだだけで朝鮮思想史の内実が十分に理解できるようになるわけではありませんが、それでもおおまかに全体像を知ることができたのは事実であり、まさしくそれが著者の意図するところなのだとするならば、その意図は十分に果たされているといってよいのではないかと思います。続きを読む
投稿日:2020.06.25
oriduru1970
北朝鮮を知るための入門書、今までなかったんだ。 まあ、報道も偏ってるしな。 https://mainichi.jp/articles/20180904/dde/012/030/005000c
投稿日:2018.09.04
villonfrancois
客観的な記述に努めるとのことであるが、随分と著者の思い入れの強い本である。研究対象にあまりにのめりこみ過ぎると冷静な判断を失うこととなる。
投稿日:2018.06.09
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