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唯川恵 / 新潮文庫 (9件のレビュー)
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よつば
1朱夏は濡れゆく 2蠱惑する指 3陶酔の舌 4漆黒の闇は報いる 5夢魔の甘き唇 6無垢なる陰獣 7真白き乳房 8白鷺は夜に狂う 恋愛小説では群を抜いて素敵な作品を描かれる唯川さんですが今回の作品で…は怪談の名作にエロスを融合した新しい世界観が味わえました。 「牡丹燈籠」「番町皿屋敷」「蛇性の婬」「怪猫伝」「ろくろ首」「四谷怪談」「山姥」「源氏物語」などの古典がモチーフになっているのですが全く古めかしい感じがせず、むしろ現代に通じる情念の深さも感じ想像していた以上に読み応えのある短編ばかりでした。続きを読む
投稿日:2021.01.31
彩海本
この人の本はなんとも言えない気持ちにさせるのに絶好のの本。 ハラハラドキドキじゃないんだよね、ぬらぬらじっとりそして、まったり絡みつくような読後感がたまらん!!!! 昔話を唯川恵流に描き下ろした短編…なんだけども、山姥やらろくろっ首、よく知ってる昔話も出てくるんだけど、とれもこれも愛憎のもつれがなせる人間技。 そう、人はこうして狂っていくんだよ。 妖怪と化す女たちの嫉妬と憎悪の絡み方がすごい。身に覚えがあるようなないような、こんなやつ知ってるような知らないような、そんな身近な妖怪にふと気がつかせてくれる一冊です。続きを読む
投稿日:2019.05.03
miyamiki
イマイチ。 官能部分は気持ち悪さがある。 唯川恵の本、好きだったけど、この本は毛色が違いすぎる。残念。
投稿日:2018.12.15
stardancer
夏なのでホラーを読んでいた流れで。元ネタがしっかりしている上に唯川さんの味付けと来たらそりゃおもしろいです。どの話も女のねっとりした怨念が感じられました。
投稿日:2018.08.08
マリノスケ
時代ものでホラーで官能的な作品の短編集。これまでにないパターンを繰り出してくる著者の進化を感じる。嫉妬に苦しみ、嫉妬に悩む女性の感情を描くことは、著者の得意とするところで、やはり面白い。
投稿日:2017.10.14
倉島穂高
官能小説はつまらん、と思っていたけれど、これは悪くない。女には女の官能がよくわかるということか。してみると、この短編集に描かれている男の官能は、男性読者にとっては物足りないか、現実味がなさすぎて鼻白む…か……なのかもしれない。続きを読む
投稿日:2017.09.17
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