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山野辺りり, 氷堂れん / ソーニャ文庫 (1件のレビュー)
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総合評価:
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megumi33
このレビューはネタバレを含みます
とても良い作品でした。 ストーリーとしては、正当防衛で殺人を犯し記憶を失った妻を守るために、夫が妻を監禁状態にするという内容です。 嵐の夜、夫の知人に襲われそうになったヒロイン、セラフィーナは駆け付けた夫を庇おうとして逆に相手の男を殺してしまいました。 あまりの罪の重さと衝撃に彼女の神経は耐えきれず、夫ヴィンセントはやむなく自分が殺された男「フレッド」だと名乗り、妻を閉じ込めて「悪役」を演じます。 最初に読んだときから、恐らくはフレッドが本当は「殺されたはずの夫」であり、何らかの事情でやむなくしていることだろうと察しはつきました。 つまりは、細かいことは別として話の筋も結末もおおよそは想像がつきます。 それでも最後まで読まずにはいられないのは、やはり作者さんの力量と作品の魅力だと思います。 また、二人の主人公が魅力的です。 お互いに、それぞれ葛藤する部分や欠点はあるのだけれども、それを懸命に克服しようとする姿や、葛藤している最中でさえ、相手を気遣い思いやろうとする生き様に好感を持てます。 ただ、最後の最後で、セレフィーナが殺したはずの本当のフレッドが実は生きていて、それはヴィンセントがセラフィーナを繋ぎ留めておくための「妻には知らせない秘密」だった、、、とオチがついて終わるのですが、私的には、このオチは要らないというか、かえって折角のここまでの良さを半減させてているようにも思えました。そこが残念でした。 彼は、ただ優しいだけの男ではなく、冷酷無慈悲な二面性を持つ男だということなのでしょうが、どうもスッキリしない終わり方でした。
投稿日:2017.10.05
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