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前田真彦, 山田敏弘 / 白水社 (2件のレビュー)
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2chima
日本語の先生が書いた、日本語独特の(あるいは典型的な)表現に、各国語の先生が訳文をつけ解説するというシリーズの韓国語版。 なんだけど、うーん。 この本が対象としている読者って誰なんだろう?? 日本…語部分はどう見ても日本語学習者向けで、日本語母語話者には不要な解説が多すぎる。 この本に求められているのは「日本語では同じ表現だけど実は意味が2通り以上ある(例:~たら)」とか「似た表現だけど意味の違いはよく分からない(例:~みたい、~らしい)」とか「日常使っているけど意味を聞かれると答えに詰まる(例~ぜ。)」ものをうまく切り分けて示すことであって、「日本語はこれこれこういう言語なのです」というまとめではないはず。 逆に、韓国語部分は説明こそ丁寧だが、日本語部分で示されたテーマ(自動詞/他動詞、とりたて助詞など)にいまいち答えきれていない。作文課題はあくまで「例」なのだから、訳文全体を事細かに掘り下げるのではなく、ポイントを絞ってもよかったのではと思う。 気に入らないところばかり書いてしまったが、翻訳の練習課題・解説としてはたいへん丁寧。前田先生の韓国語の翻訳レッスンをそのまま写したといってもよいほど。また、日本語部分も日本語学習者のための解説としてみれば、さすが山田敏弘先生という分かりやすさで参考になる。 というわけで、私のように、韓国語も勉強している日本語教師にはなかなかおもしろい読み物だった。。続きを読む
投稿日:2014.01.10
ntashima
前田真彦氏は学習書の書き手としては数少ない「出る即買う!」の信頼ブランド。氏のH.Pには韓国語学習者に有用な情報が溢れている。そして在韓者をして日本に帰ってこの人に韓国語を習いたいと思わせるカリスマ性…がある。「願えども 越すに越されぬ 日本海 涙隠して そっと手に取る」本の構成は先ず共著者による日本語文法説明があり、その後 前田氏による対照言語学的蘊蓄が展開される。一応学習書の体裁をとっているが、寧ろ黒田龍之助氏や相原茂氏の言語学エッセイの好きな読書子に勧めたい。同シリーズの独・西・中版にも興味津津雨霰!続きを読む
投稿日:2012.02.10
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