【感想】大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック(2)

植芝理一 / アフタヌーン
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
1
0
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • やお

    やお

    "「ああ わたしのお尻って よく蚊がとまるのよ」
    「へっ…?」
    「昔 台所で洗い物してたら よくお父さんに 蚊がいるよってたたかれてたわ」
    『何!?その話!!
    「よくたたかれてた」って……それってほんとに蚊 いたの!!?それとも確信犯!?
    おれの場合はほんとに 蚊がいたんだからな!!!父さん!!』"

    線がすごく良いなぁとしみじみ。
    言えないことってなんだろうと思ったけど、そんなに深い意味で捉えるべき台詞でもないのかも。親子の間にも隠し事はいくらでもあるよね。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.30

  • 『黒犬』の優樹

    『黒犬』の優樹

    ほんと、攻めてる漫画である
    受け取り方は読み手それぞれだろうが、私としちゃ、ここまで、描き手の趣味、拘り、フェチズムが惜しげもなく詰め込まれている作品は大好きだ
    植芝先生がどう思っているかは分からないけど、仮に、藤島康介先生にライバルがいるとするなら、植芝先生の名は、ファンの口から必ず上がるような気がする
    どちらも、自分が描きたい事、読み手に伝えたい事を妥協しない人だしな
    ネームをチェックする担当さんとしちゃ、植芝先生がどんなマニアックさをぶっこんでくるのか、毎度、不安と期待が入り混じるんだろう
    改めて言うでもないが、主人公・実のマザコンっぷりが健全であるのは、とても好感が持てる
    コミックゼロスやcomicアンスリウムに時たま、母親と息子の近親姦ネタの作品が掲載されるが、私、この手のやつがあまり得意ではない
    まぁ、あくまで、この『大蜘蛛ちゃんフラッシュバック』は、実の片思いであるからこそ、プラトニックなんだろう
    実際、フラッシュバックした父親の記憶にある、母親の学生時代の姿を見て、我に返ってから、年を経た事で熟した美しさも目の当りにしたら、好きになっちまうのも納得である
    ブルマやスク水と言った、青春コスチュームだけではなく、何故、実の父母は付き合うようになったのか、いつ、好意が芽生えたのか、と言ったイベントも蔑ろにしていない点も、植芝先生らしい
    むしろ、見た目や衣装よりも、その手の青春イベントにこそ、植芝先生のロマンが詰まっているのではないか
    エキセントリックではあるけど、ストーリーは正道を行っている
    お約束の展開ばかりのラブコメに飽きた人には、ぜひ、お勧めしたい作品だ
    ただ、普通慣れしている人ほど、植芝先生の毒で、妙な扉が開いちまうから、そこはちょい、心配だ。責任を取る気は皆無にしろ
    実の中で、母親だけでなく、一もちょっとずつ、特別な存在になってきているようなので、(3)では、どんな変化球が投げてこられるか、楽しみだ
    どの回も、植芝先生の人間性が垣間見える気がするが、私としては、第8話「バリアフリー母子かよっ」が好きだ
    やっぱり、男たるもの、惚れた女を守るために、泥くらい被れなきゃな
    ありきたりかも知れないけど、恋に落ちるキッカケってのは、大体、シンプルなもんだ。そんなシンプルな理由から、「好き」が枝分かれしていって、根元の「大好き」が育つのが好いのだ
    この台詞を引用に選んだのは、反則だろ、この聞き方は、と思ったので
    乗るべきか、止めるべきか、そんな板挟みの中で葛藤すれば、鼻血くらい出ない方がおかしい
    ヒロインが彼氏を誑かす(言い方w)様が勉強になるのは、『ああっ女神さまっ』よりも、こっちの『大蜘蛛ちゃんフラッシュバック』だなぁ、と思った
    続きを読む

    投稿日:2018.06.11

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。