【感想】小説 浅草案内

半村良 / ちくま文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • lisainu

    lisainu

    半村良さん、初読み。
    浅草の住人たちの日常を描いた、古きよき昭和の臭いのする小説。
    実在のお店などもたくさん登場し、浅草に土地勘がある人にはより楽しめると思う。

    投稿日:2024.02.05

  • mahma

    mahma

    コレよかったなぁ。

    空気感が伝わる。

    浅草に歩いていける(がんばれば)
    下町暮らしを始めて10年以上。
    お祭のあり方。
    島内⁉︎村内のおじさま方々。
    美味しそぉ。

    いとうせいこうの解説もよかった続きを読む

    投稿日:2019.08.13

  • koba-book2011

    koba-book2011

    サラリーマン一家で育ち自分も会社勤めで、まして転勤族な上に海外でも暮らしたような人(僕とか)には、実はこういうのって一種、SFのような神話性がある気もする小説です。

    半村良、というとSF小説家だという偏見がありましたが(素直な意味での)、これはなんというか、「山口瞳風の正統派人情現代劇(書かれた当時の)」。
    山口瞳さんの小説が分からない人も多いと思いますが・・・。
    ある時期以降は椎名誠さんもこういう人情モノ書いてたかなあ・・・。

    1988年の本だそうで、まあバブル時代ということなのでしょうか。
    語り部の「私」が浅草に引っ越してきます。小説家で、中年の男性、独身。
    浅草の近くで育ったけど、浅草の人間では無い、みたいな距離感。
    で、本の作りは連作短編で、「私」は、お金はあるし独身、小説家として浅草を取材しようという意思もある。そして時代はまだネットなんかなくて、携帯もない。つまり足を運んで人と会うより他に無い時代なんですね。

    この「私」の背中越しに、ちょっとしたディープ地元系の浅草というか、そういう「浅草
    で自営みたいに、水商売みたいに、働いている男女の体臭みたいなもの」とでも言うか、そういうものが味わえる一冊。

    「だからなんなのよ」と言えば突っ込みどころは満載で、居酒屋、酒、男女、下町、歳月、水商売、みたいなことへのロマンチズムが、臭いと言えば臭いとも言えます。

    でも、こういうことを書きたくて、こういう風に一冊になる。そういう意味では小説家としての技術は確かだなあ、と思いました。あと、時代というか・・・風俗の移り変わりを期せずして楽しめるのも、小説というカタチの愉しみ。そういう意味では深い味わい。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.09

  • ともくん

    ともくん

    古き良き昭和の浅草。
    表を歩けば誰かに声を掛けられ、飲み屋に入れば必ず知り合いがいる。
    そんな下町情緒溢れた浅草を半村良が案内してくれる。
    ノスタルジーを感じさせてくれる1冊。

    投稿日:2018.05.10

  • kakane

    kakane

    この空気感。いいな〜
    浅草の人情もグタグタ感もひっくるめて愛すべき町、愛すべき人が描かれた傑作。浅草に、そして故郷に帰って古い友に会って、町にがんじがらめにつかまりたい衝動にかられた。

    投稿日:2017.05.21

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