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堀本裕樹, ねこまき(ミューズワーク) / さくら舎 (11件のレビュー)
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lem@本郷文学散歩編
まず、ねこまきさんのマンガが圧倒的に素晴らしいです。絵の感じが最高に癒されます。 次に俳句。どれも猫あるあるで楽しいです。 そして堀本さんの解説。川柳と違って季語や用語の勉強になり、ちょっと得した気分…になります。例えば、 「ねこに来る賀状や猫のくすしより」 のくすしは薬師で医者のこと。 「黒南風(くろはえ)や沖をみている猫ひとつ」 の黒南風は夏の季語。梅雨時期に吹く湿った南風のことらしいです。 夏らしいところで好きな句は 「猫の眼のひらいてとじて遠花火(とおはなび)」 解説とマンガが一致していないところも良くて、俳句を二度楽しめる構成になっています。 続きを読む
投稿日:2022.07.31
コプ眠
猫の俳句だけを集めた俳句集。やっぱりこのシリーズはマンガ読んじゃって、俳句が頭に入ってこないのが残念。 去年今年(こぞことし)肥満は猫におよびけり 哀しみのかたちに猫を抱く夜なが 蟷螂(とうろう)の斧…向けられし猫の顔 猫の飯相伴するや雀の子続きを読む
投稿日:2021.01.24
晴也
今回も本当に俳句には読んだ人の数だけそれぞれの解釈があると改めて思ったのと、猫という俳句だけでも沢山あるということを知った一冊だった。
投稿日:2021.01.07
hoshisato3
猫を詠んだ俳句に想像力を膨らませた暖かみのある堀本裕樹さんの解説と、ねこまきさんのかわいい漫画で構成された、猫好きさんには一読の価値ありの本です。とても癒されました。猫を見る目が少し変わりそうです。
投稿日:2020.02.28
hito-koto
このレビューはネタバレを含みます
見開き、右頁に猫を詠んだ俳句と解説、左頁にマンガが描かれています。解説が堀本裕樹さん、マンガがねこまきさんです。八十八句あります。2016.4発行です。マンガがとてもいい感じです(^-^) ①ランドセル放り隣りの子猫見に ②肉球にリモコン触れて春来(きた)る ③秋の夜の猫のあけたる障子かな ④猫の飯相伴するや雀の子 ⑤猫起きて家族の揃う小正月 ⑥尾道のきれいな猫の秋思(しゅうし)かな
投稿日:2018.12.26
bashomidori
猫を詠んだ88の俳句とその解説に、ふわっと力の抜けた愛らしい漫画がつく。 疲れた時に読むと、気分がほぐれること間違いなし。 「老猫の蛇とる不性ぶしやう哉」という小林一茶の句には次のような一節。 『「…ちょっと、ピヨちゃん!あんた何してんの!また逃げてまうやんか!」 ギャアギャアうるさいママさんやなあ、ほんま。もうわし人間でいうたら、八十近いんやで。ピヨちゃん、呼ばれる年でもないがな。鳥みたいな名前はずかしいわ。まあ小さいころはまだよかったけど。でもこの年になってつらいわ、何もかも。 「はよっ!ピヨちゃん!」 はいはい、そやけどこの庭広いなあ。 ほんでどこにおるねん、そのヘビは。えっ?』 さらっと描いているようで、絵もすてき! 猫とチャボが一つの沓脱石に座り、春の日ざしが移り行く絵のすばらしさに、しばし見入ってしまった。続きを読む
投稿日:2018.11.15
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