【感想】頼山陽とその時代 上

中村真一郎 / ちくま学芸文庫
(1件のレビュー)

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  • 裏竹秋

    裏竹秋

    ☆4.5 頼山陽は精神病だった
     吉田松陰を知るにあたり、松蔭が影響を受けた頼山陽の伝記を読まうとおもった。

     精神病視点で頼山陽を捉へるこころみで、中村自身の鬱病的経験を踏まへてゐる。さう照し合はせてみると、かなり的を射てゐる。そして精神病にもとづく推測が剴切に思はれてくる。

     徳川期の遠い時代といふ印象の人物が、いつのまにかわれわれに卑近に迫ってくる感じだ。両親の厳しさと甘やかしは、いまと変らない。

     徳川期になかった概念(当時は狂人扱ひしたもの)を、近代の精神病として捉へることで、頼山陽の実像が理解できる。
     私としては、頼山陽は発達障害をかかへてゐたのではないかとおもった。
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    投稿日:2024.01.12

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