【感想】Don’t touch me

一穂ミチ, 高久尚子 / ディアプラス文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • ちびねこ

    ちびねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    ★3.5。特殊清掃員×潔癖症。
    それなりに可愛げがあるけど、やっぱりこういう性格の受けは苦手なので…ノンケふたりが気のおける友達以上に発展したのには謎。
    でも、お話にうまく合わせててお上手だなぁと思った。

    特殊清掃という職業…(孤独死などの現場の清掃とか)。それに従事している攻めが、儀式のように身を清めているお風呂シーンはぐっとくるものがあった。
    この職業でなければ果たして受けとどうこうなっていたか分からないな…と思うと複雑ですがそれも又面白い。

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    投稿日:2020.09.16

  • らい

    らい

    特殊清掃員と潔癖症のオゾン層研究職。
    仕事とアイデンティティがうまく絡み合った絶妙な人物造形と会話のテンポの良さ、情景と心理を絡ませながらするする進んでいくドラマ仕立てが心地よい。
    恋に溺れる二人だけにフォーカスが絞られず、同僚の妙子の存在がよいアクセントになっていていいですね。
    いけすかない男、と呼ばれる連は確かにその通りですが、徹底したマイルールで他者を招き入れず生きてきたあたりは計にどことなくキャラクター造形が似ているなと再読していて気づいたり。
    ほんとうの意味で心の奥に触れて欲しくない深い傷を抱えていたのは長谷川の方だったのかな。
    ごくごく自然にするりと惹かれあっていく様にはBLの楽しさが詰まっています。

    そう! これ! 一穂節!!! と、これがまさしく読みたい、の絶妙な言い回しとテンポと流れるような文章がひたすら心地よかったです。とにかく文章のトーンが好きでその勢いに夢中なまま読み通した感がありありと。
    それぞれの空白やいびつさがすっぽり収まりあうようにするりと心を惹かれあっていく様と、飾り気のないテンポの良い会話が心地よいです。
    この男同士ならではのざっくばらんなノリがとても楽しい。
    BLでしか書けない最高に面白い話(でもちゃんとBL)のさじ加減のバランスがとても好きです。

    後半パートで明かされる長谷川の胸の内と二人のざっくりした愛の告白が最高にキュートで好きです。
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    投稿日:2016.12.28

  • 彩波(いろは)

    彩波(いろは)

    このレビューはネタバレを含みます

    【※BL注意】

     製薬会社でオゾン消臭剤の研究をしている連は、潔癖性気味。
     そんな連が同僚の代理で無理矢理合コンに参加させられる。
     けれど、女性たちの連にとっては見ているだけで「気持ち悪い」と感じる行動に行動とお酒に悪酔いした連は、同じく代理で合コンに参加していた長谷川に介抱される。
     翌朝、長谷川宅で目覚めた連は気まずさは覚えたものの、潔癖性の連には珍しく、彼の笑顔も家も居心地よく感じる。
     思いがけず楽しい時間を過ごした連だったが、数時間後、仕事相手として長谷川と再会した連は、彼の仕事が「清潔」とは程遠いものだ、と知って……

     という話でした。
     どうしても許せない自分の個人的な問題と、相手も譲れない仕事と……。
     二人の中に横たわる溝は大きいけれど、それでも惹かれていかざるを得なくて……という感じで、何だかじわじわ沁みて行く感じの暖かい物語でした。
     柔らかい物語がとってもよかったです。

     作者さんの書く文章の雰囲気とか温度ってあると思うんですけど、この物語はちょうどそれが「体温」って感じられる物語で中身が何であれ、あったかいなあ……って感じました。そして文章が呼吸のように中に入ってくる。
     とってもいい話でした。
     ほのぼのした話がお好きな方には是非、オススメします。

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    投稿日:2014.11.12

  • クロサキ

    クロサキ

    職業やパーソナリティの設定が面白くて、気持ちの揺れ方や互いへの思いがちゃんと見えるいい作品だったと思う…

    けど、ちょっと読みづらかった。目線は一定で、話で切り替わったけど、どっちのセリフなのかすんなり入ってこなかった。
    文脈なのか雰囲気なのか。
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    投稿日:2014.04.06

  • ほじ

    ほじ

    触って欲しくなかったのは潔癖症の連だったのか、それとも長谷川だったのか・・・恋をするというのはままならないねぃ。
    久々に自分が好きなパターンの一穂作品だった。満足。

    投稿日:2013.09.03

  • 野々

    野々

    このレビューはネタバレを含みます

    えぇと…文庫本じゃなくてこれがもし新書で発売されてたら、金返せ、
    な勢いで紙が白いです。ページの下半分ってあったの?ってくらい、
    薄っぺらいのでさらっと読めてしまいます…。
    軽快でテンポのいい会話も、いつもなら読みやすくセンスが光る言葉
    を選んでいたのに、今回はもう本当にそのへんにいそうなチャラ男な
    高校生のようです。



    この人達曲がりなりにも社会人、しかも御年27でございます。
    その辺が現実感がなかったせいか、話にも入り込めませんでした。
    桃色中に会話しまくる話が苦手な人にはNG。

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    投稿日:2012.03.12

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