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小桜けい, ワカツキ / ヴァニラ文庫 (1件のレビュー)
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総合評価:
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megumi33
このレビューはネタバレを含みます
先日に続いてヴァニラ文庫二冊め。コチラは前と異なり、海外のロマンス小説をラノベ化したものではなく、オリジナル作品らしいです。 幼い頃に決められた相手に親の言うなりに嫁いだディレイナ王女の夫となったのは、まさに絵に描いたようなイケメンの王様ユリウス。 ディレイナは幼い頃、婚約者の美麗な少年にひとめ惚れし、彼の優しさをずっと信じ慕ってきました。 愛しい人と結ばれる歓びも束の間、実は王様はとんでもない皮肉屋で腹黒で、見かけは毅然とふるまうディレイナが実は臆病なことを早々と見抜いて、虐めっ子のように虐めて喜ぶのですが、、、 初恋の幻影を見事に打ち砕かれた彼女は王妃となっても、彼を嫌いになりきれず―。 面白いと思います。 ただ、そこまで王様、嗜虐趣味があるか!? と、突っ込みを入れたくなるユリウスの性格のゆがみ様はちょっと読んでいて、引きそうになるというかイヤになるというか。 あまり共感できる部分ではなかったです。 いかにもTLらしいといえばいえるのではありますが、、、 腹黒な王様に翻弄されるヒロインは健気で気の毒ですが、彼女にしても虐められてはかりいないで、一発、ガツーンとやり返せばよいのな、と、もどかしさを感じてしまいます。 虐めッ子と虐められッ子の関係で話が進んでいくので、ずっとこの調子なのも仕方ないかもしれないですが、 好きな女の子は虐めてみたい、という男心もここまで来ると、どうでしょうか? 何か、この二人は物語りが終わっても、ずっとこの調子のような気がしますね―笑 一方、王様の護衛騎士で実は幼い頃、亡くなったことされていた双子の兄王子だったというエルヴィン将軍。彼の硬派で控えめなキャラは好感度が高く、主人公の王様と王妃様のよく理解出来ないキャラとは相反して、存在が光っていました。
投稿日:2017.06.19
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