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甲田烈 / イースト新書 (3件のレビュー)
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総合評価:
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東雲
すでに触れたように、他人と比べる欲望に突き動かされている限り、この世はむしろ地獄なのだ。そうした地獄に対し、生きるために食う必要のないあの世の「地獄」とは、なんと天国のような場所だろう。 (P.167…)続きを読む
投稿日:2017.08.24
Y.Ryuo
このレビューはネタバレを含みます
水木しげるの妖怪観と幸福論を身体知を切り口として哲学する。 鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男、サラリーマン山田といった作中のキャラクター、南方熊楠、井上円了などについての水木の受け止め方も引きながら、存在しないけれど存在する、自然の精霊と一体となった視座による妖怪に囲まれたこの世に生かされて生きる幸福を感じた。 取り上げられているのは水木の仕事の一部だが、それらを読み込んでこその解釈に、作者の水木しげるへの熱い思い入れが感じられた。 第一章、妖怪が「いる」ということの説明の中で、京極夏彦の「モノ化するコト」という説明を批判的に取り上げているが、哲学用語としての実存からの説明では同じ土俵に乗っていないような感じがした。 水木しげるの、井上円了の、あるいは柳田國男の妖怪論ではなく、著者の説明を素直に聞いてみたい。 17-11
投稿日:2017.01.21
ドラソル
水木しげると、彼が描いた妖怪について書いた一冊。 妖怪の知識がないと理解するのは中々難しいと感じた。
投稿日:2017.01.15
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