【感想】きみを死なせないための物語 3

吟鳥子 / ミステリーボニータ
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • ちぴゆき

    ちぴゆき

    このレビューはネタバレを含みます

    うわーおもしろー…!

    露骨に差別されるダフネーたち
    ネオニティは本当は普通の人間
    だがアラタは一度見たものを鮮明に記憶することができる。ひいおばあさんに秘密の図書館を預けられ、言いつけどおりに記憶しては処分していった
    シーザーとルイが破局
    シーザーとアラタの傷心旅行
    京都で祇園の足跡を辿る
    祇園は数学の才能があった
    本当の意味で変化させようとしないシーザーやターラを類は叱る
    ロリコン医者に気に入られていたマリィ
    現場にターラが遭遇、被害者であるはずのマリィがリスインされてしまった

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    投稿日:2021.12.16

  • kuma0504

    kuma0504

    表面的にはハードSF。しかし実態は、古典的な宮廷物語。しかも、とてもよく出来た恋愛譚。「このマンガがすごい女の子編」7位ということで、まだまだ終わりが見えないこの3巻までまとめて作品を読んだ。とっても私の好みでした。

    「第二巻裏表紙解説より」
    人類が地球に住めなくなった未来。長命な新人類「ネオテニィ」の一員であるアラタ、ターラ、シーザー、ルイの四人組は、かつて「緑人(ダフネー)症」という奇病をめぐり、ある「喪失」を経験した。16年後、大人へと成長した彼らの現在とは‥?そして、きみの「物語」の幕がついに開くー!

    彼らは長い間地球の周りを回る人口衛星で暮らしている。あらすじを書くと長々しくなるので、詳しくはネットで調べてください。そして、私がコレを「宮廷物語」だというのは、人口を一定に保つ等の理屈をつけて、彼らの行動は、密室空間で厳しく監視、並びに友人恋人結婚までもが規定されている社会だということ。その中で、ネオニティなどの階級差があること。物語の核心は、それでも、喪われた地球の姿や、喪われた「愛」とか「恋」とかの感情の表し方なのである。これらが、宮廷の中で歌垣などの決まり事で周囲に見守れながら、ドロドロの愛憎劇を繰り返していた宮廷貴族の物語と被る、その中でいく十をも意味を込めた歌集並びに普遍的な心理小説・恋愛物語を作った日本の伝統にも被る気がしたからである。

    物語を牽引する「謎」は三つ。
    1.抜群の記憶力を持つアラタのみに地球脱出前の図書館級の「禁書」が頭の中に入っているという仕掛けがいつ活きてくるのか。
    2.未だ生きているという最初の長寿人類(まるでポーの一族のキング・ポーみたい)の「そういちろう」はどのタイミングで出現するのか。
    3.視覚と臭覚が混ざる「共感覚」を持つアラタが緑人症の中に観る地球の幻影は、何を意味するのか。

    「謎」を解いていく過程で、物語の奥に隠されている「愛の謎」が解かれていくのを願うばかりです。
    2018年4月読了
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    投稿日:2018.04.29

  • こにょ

    こにょ

    明かされてない情報量が膨大すぎて
    もっと巻数がいってから何度も読み直したい。
    シーザーがルイに抱いてきたのが性愛に思えなくて、
    シーザーは祇園さんの事件があって屍になっていたルイをリストインから遠ざけるために、最高のキッズパートナーとしてセカンドパートナー契約を結んだだけではないのだろうか。それが親の為にもなるからと偽って。
    歪んだ守る為だけの契約ってルイには見抜かれていて、庇護対象になることが屈辱で、ずっとルイはその関係を受け入れられなかったのでは。
    「きみ」を死なせないための物語とは
    祇園さんでもジジでもなく、ダフネーという人権が認められない人種を指しているように今は思えるけど
    コクーンの人類全員のことなのかなぁとも。
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    投稿日:2018.03.21

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