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森元斎 / ちくま新書 (13件のレビュー)
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fuku0
代表的アナキスト5名の生き様が描かれ、アナキズム入門というよりアナキスト列伝というべき本。名前は知ってるけど詳しく知らないアナキストの思想から人柄や生き様まで知ることができ面白かった。 プルードンの「…所有とは盗みである」というテーゼは知っていても、彼が「所有」とするのはあくまで相続財産であることは初めて知ったし、他のアナキストも相続財産の廃止を強調しているということを知れた。 マルクスとバクーニンの喧嘩=権力闘争も読んでいて面白いが、とにかくマルクスがイヤな奴として描かれるので、マルクス側からの視点も気になる。 ルクリュをはじめどのアナキストも、ともかくエネルギーに満ち溢れており、歴史に名を残す思想家は知性以前に生命力が並外れているのだなと感じた。 ただ、思想としてのアナキズムを俯瞰できたかというと、いまいち分からない。アナキズムに体系的理解が可能なのか、現代のアナキズムと連続するような思想史的発展があるのか、といったアナキズムの全体像(そんなものがあればだが)を掴めないのが惜しいところ。続きを読む
投稿日:2024.04.22
Sleep
マルクスはマルクスですごい人なんだろうけど、結局共産主義と中央集権国家体制があわさると、資本主義の企業なんか及ばない資本を国そのものが手に入れるということになるわけで、どうしたってそこには権力が生まれ…てしまう。 ロシアや中国の歴史を見ているとまだアナーキーのほうがマシなのではと思ってしまった。 あとアナキズムの理想「権力による強制なしに人間がたがいに助けあって生きてゆくこと」が美しすぎて、特に『蠅の王』を読んだあとだから、それは人間には無理かもしれないと感じてしまう。続きを読む
投稿日:2024.04.20
深川ふらふら遊覧記
アナーキズム、とユートピア思想についての、刺激に満ちた入門書です。参考文献も多く紹介されていて便利です。
投稿日:2023.05.29
University of the Ryukyus Library
【琉大OPACリンク】 https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB23240693
投稿日:2023.03.31
まめけんし
思っていたのと少し違ったのでクロポトキンの章まで読んで読了とする。論文的なものを期待していたが、軽めの伝記だった。
投稿日:2023.02.25
シャチョー
色々な意味で息苦しい世の中だなと思っていた時、ふと話に上ったアナキズムについて知るために読みました。紹介されているアナキスト5人は経歴も方法論も異なるけれど、ただ1点、優しい心の持ち主であることは共通…していて、単に無政府主義と捉えていた見方が変わりました。続きを読む
投稿日:2022.06.20
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