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太田忠司 / 徳間文庫 (12件のレビュー)
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総合評価:
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おびのり
15歳の僕。5歳の時に母の自死、父の階段転落事故からの植物状態という事件の後、それ以前の記憶を失っていた。 「君はいったい誰なんだ。」 事件を知る男の問いかけにその解答を探し始める。 太田さんのデビュ…ー作とのこと。 謎めいた書き出しと思わせぶりな記憶障害。この少年が犠牲者で加害者でトリックそのもので記録者を担う。 1993年ノベルズが底本の再販。 驚くようなトリックや精神疾患は使われず、それらの役割をすべて少年に担わせたストーリーをおもしろく読みました。 語り部が15歳の少年だからちょと甘めの文章かな。続きを読む
投稿日:2024.01.08
1608927番目の読書家
このレビューはネタバレを含みます
何となく読んできて 多重人格で主人格が隠れてる話なのかな? なんて考えてたけど 全然違った 笑 とっても辛く悲しい話だった。 自己中な大人たちに 好き勝手にされた子供たち。 本当嫌な奴ら。 結末もなんだか悲しい終わり方。 後味は良くない。
投稿日:2023.04.11
のんすけ
中学生の「僕」は考える。 自分は誰なのか どうして生まれたのか、何のために生きるのか きっと、そのようなことに思いを馳せる学生は少なくないだろう。大人と子どもの狭間で自己を見つめ直す。中学生はそうい…う年頃といえる。 でも「僕」の場合は少し違う。決定的に違うのは、思わぬ形でその答えを得てしまうところだ。自分は両親の愛によって生まれたのではなく、私利私欲のためにここにいるのだと知ってしまうことだ。 全体を通してあまりにも悲しくて暗い話だった。 結局「僕」は誰なのか明らかにならないし、その後ふたりはどうするのかも見えてこないし、モヤモヤする読後感。続きを読む
投稿日:2022.04.19
にくきゅう
およそ30年も前の作品とは知らず、あっという間に読了。 『自分はいったい誰なのか』 本当に誘拐されてきたのか、であれば似ている理由とは…? 決して皆まで語られない結末も、かえって想像が膨らむ。
投稿日:2020.11.23
みけ
自分が何者であるのか。 多数の人が悩むことなく答えられる問いに答えられないこと。 それはとてつもないストレスではあるけれども、世の中には知らない方が幸せなこともある。 すべてを知りたい気持ちもわかる。… 知らなければよかったという後悔もわかる。 彼は事件の被害者であり加害者であり証人でありトリックである。 その真相にぞっとしました。続きを読む
投稿日:2020.03.05
彩海本
うーん、まぁ、まぁ、まぁ、まぁ、書いた本人も拙いとの表現で大学生?の頃に書いたとからしいです。うん、面白くなくはないけど、全体のバランスとか流れがどーも唐突な感じが終始しており、ミステリーとして色々謎…っぽくしてるようでしてないような?なんかどの謎も半端な感じがしました。 もっとギリギリまで追い詰めて追い詰めてやり込めて欲しかった感大!笑笑 もったいない感じかなぁ。読めなくないけどなんかもっと面白く描けそうな一冊でした。 今もう一回書き直してほしかったなぁ。続きを読む
投稿日:2017.12.27
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