【感想】男子の作法

弘兼憲史 / SB新書
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 横

    男子の作法
    著:弘兼 憲史
    紙版
    SB新書 376

    池波正太郎の「男の作法」の現代版をめざしたものとある
    さらに、池波「男の作法」は、薄れゆく昭和の男の粋を惜しみつつ、自分の体験を語り残したものであることが述べられている
    弘兼憲史の粋とはどのようなものであろうというのが、本書の興味となった

    気になったのは、以下です

    懐石は順番に料理が出されるからそれを食べていけばいいのだが、4番目か、5番目あたりに出される「椀物」は料理人の腕の見せ場だ

    今の時代ならなおさらだろうが、銀座の高級クラブに自分のオカネで行くやつは少ないだろう。だいたい、接待するか、されるかということになる
    まあどちらにしても、偉そうにしないことだ。接待する側は楽しむな、接待される側は謙虚になれ、これが接待の鉄則である

    飲み屋で渡されたおしぼりで顔まで拭いてしまい、あとから上司に「客の前で顔なんか吹くな、バカヤロー」と怒られて、納得したり。

    年賀状が印刷されたままの、印刷はがき、しかも肉筆が1文字もなかったりすると、うれしくもなんともない

    脳の構造にも、男女間で違いがあり、その働きにも違いがあることが現代の脳科学で解明されている
    男性脳は単純であるが、処理スピートに優れ、女性脳の処理能力は高いが疲れやすい
    男性脳は、理論的で空間認知力に優れ、直観力や決断力があり、女性脳は感情の情報量が多く、記憶力や洞察力に優れるという特徴がある

    50男と、若い女性の恋愛は、普通にあることだとわかった。それが、「黄昏流星群」を描くひとつのきっかけになった

    さすがに、無人島で一人暮らしをしたいとは思わないが、生活の中では孤独を楽しんでいるようなところがある、それは、いままでの人生で孤独から得たものが多いからだ

    自分のコミュニケーション力を向上させるためには、苦手な相手、嫌いな相手と積極的に会話をすることだ

    優れた段取りの秘訣とは、小さな目標に分解して、目的を明確にすることにある

    一度きりの人生、限られた時間をどう使うかということは個人の自由。育児に情熱をかける男がいたっていいし、仕事に人生をかける男がいたっていい。

    黄昏流星群の取材で多くの中高年男女に話を聞いたが、夫は妻といたいのに、妻は夫といたくないという夫婦がとても多かった。

    妻とは自立した関係を築いて、多少の緊張感がある距離感を保つのがいい

    21世紀の僕たちの生活はモノで触れかえっている。少々の不便を楽しみながら、不要なモノを見極めると暮らしは粋だと思う。

    人生、生まれるときも死ぬときもひとりきり

    仕事街道を突っ走ってきた人も、40代中盤に差し掛かったら、一度その足を止めて、その先の道がどうなるのか目を細めて展望してみるといい

    大切なのは、今までどんなことをしてきたかということより、これから何ができるかということだ
    そこで邪魔になるようなプライドは、さっさと捨てたほうがいい

    人生を楽しむための秘訣。これはもう「プラス思考」に尽きる

    幸せの尺度は「人それぞれ」、人とは比べない

    目次
    まえがき
    第1章 食・酒
    第2章 人間関係
    第3章 仕事
    第4章 旅・イベント
    第5章 モノ・趣味
    第6章 家庭
    第7章 自己・人生

    ISBN:9784797389067
    。出版社:SBクリエイティブ
    。判型:新書
    。ページ数:184ページ
    。定価:800円(本体)
    。発行年月日:2017年01月
    。発売日:2017年01月07日
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    投稿日:2024.01.02

  • 恵介

    恵介

    仕事に必要なもの
    ・コミュニティケーション力
    ・人間観察力
    ・段取り力

    ・無能な上司でも従う
    上司の性格み見抜いてコミュニケーション

    投稿日:2023.04.19

  • nebe

    nebe

    「島耕作」シリーズなどでお馴染みの、弘兼憲史氏が示す"大人の教え"

    「島耕作」と共に成長された弘兼氏ならではの価値観とこだわりが、「食・酒」「人間関係」「仕事」など、人生のキーワードごとに語られている。

    こだわり抜く生き方と、適度に肩の力を抜く生き方の、大切さと楽しさ。

    人生の先輩としての指南は、いくつになっても大事にしなきゃ!
    続きを読む

    投稿日:2021.03.06

  • ドラソル

    ドラソル

    壮年期以降の男性の振る舞いについて、漫画家の弘兼憲史が綴った一冊。

    自由業だからと思う部分もありつつ、参考になる部分もあった。

    投稿日:2018.11.03

  • yuki4

    yuki4

    P55
    人生で最もストレスを
    抱える時期が
    男性は40代
    女性は20代

    P61
    男はどこかに
    自分ひとりでやっていく
    心構えというものを
    持っていたほうがいい

    投稿日:2018.08.28

  • pinkfish

    pinkfish

    池波さんの男の作法を意識しているタイトルですが、著者の考えを述べた本。
    世代の違いかもしれませんが、共感できないところが多い印象です。

    投稿日:2017.02.01

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