【感想】BEASTARS 22

板垣巴留 / 週刊少年チャンピオン
(33件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
16
9
4
1
0

ブクログレビュー

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  • あろん

    あろん

    このレビューはネタバレを含みます

    一見ファンタジーに見えて、物凄い同時代性を持った作品だと思う。

    メロンとメロンの父親の、一体どちらが「邪悪」なのか。少なくとも作者は「父親みたいな奴こそが邪悪なんだ」って言いたげだけれど...僕も同意します。
    最後のページがね...。沁みます。ほんの少し世の中が変わったところで、「みんなと同じ幸福」を2人が手に入れることはまだ難しいんだろうけど、とにかくどうか幸せでいてくれよ、と願います。

    朝井リョウの『正欲』と併せて読むべき作品、とか言ってみる。両作はある意味、対になっている。「普通」であるように見えるけど実は双方向ではない愛(『正欲』)と、双方向だけど周りに認められ難い愛(『BEASTARS』)、みたいな。いずれにせよ本作は今の時代に読むべき作品だと思います。

    レゴシが世界を変えたと言っても劇的に変えたわけではなく、「一夜で全くもって変わったりはしないけど、確かに漸進していっている」という描き方をされていたのが良かった。
    綺麗事じゃなく、みんな愛する人と幸せであるために苦しんでいるし戦っているんだということがきちんと表現されていて良かった。

    名作。

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    投稿日:2024.03.10

  • きょつ(comic)

    きょつ(comic)

    大大大好き!!!!!!!

    鬼滅の刃も
    呪術廻戦も
    チェンソーマンも
    葬送のフリーレンも
    ヴァイオレットエヴァーガーデンも
    少し前なら、
    タイガー&バニーも
    デュラララ!も
    その他ジャンプ形長期連載ものも
    (冨樫義博作品は別格)
    ハマらなかった私が、
    (進撃の巨人は大好き)
    BEASTARSだけは本当にもう大好き!!!
    大人になってからこんなにグッとくる
    いわゆる少年漫画誌掲載漫画があるなんて!
    一話目から惹かれに惹かれて最後まで完読。

    正直、リズとの決戦以降は
    緩やかに右肩下がりな話の流れ傾向は否めない。
    ヤフヤやメロン、キュー、ロクメ、サグワン、、
    サブに至ってはセブンさん、など、
    微妙に消化不良のキャラも多く、出演理由や、
    充分な紹介があったのに回収が出来ておらず、
    その後どうなったの?何?何故?必要だった?
    と疑問が湧くこともしばしば…
    リズとの戦いを最終決戦にしても良かったのでは、、、!!!と、思わずにはいられない、
    が!!!
    とにかくこのみんなの話が続いていくのが嬉しかったし、シシ組への愛着は湧きまくったし、ルイとジュノの切ない別れの話も綺麗な終わり方だったと思う。その分あんなにさんざん遠回りしたレゴシとハルはあっさり!?とは思うが…笑
    とにかく、この世界観にどっぷり、でした。
    レゴシとルイのBEASTARS物語の続きが読みてー。



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    投稿日:2024.02.06

  • sakopy

    sakopy

    このレビューはネタバレを含みます

    物語の最初で始まったところに
    帰ってくる物語
    最後のコマ
    で終わらずに
    巻末の二コマが良い
    こんな場面があったのかなぁ
    あるのかもなぁ
    想像するのが面白い

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    投稿日:2023.09.03

  • saya

    saya

    このレビューはネタバレを含みます

    トキの気持ちはわからなくはないが、それで毒に蝕まれてしまうのは違うと思う。
    ただ、ゴーシャとトキが本当に幸せに過ごしていた様子は心温まる。

    裏市におずおずと草食獣が入るのを、肉食獣が止めるのが泣ける。
    肉食獣は草食獣を傷付けたくて食べたいと思っているんじゃない。
    みんなで裏市を打ち壊し始め、その頃管理組合がやっとペンを買って来て参戦者一覧に書いたのが
    『ビースターズ』。

    多分今後も世の中はたいして変わらない。
    でも、互いが会話をする時間が増えていけばいつか或いは。

    こんな修羅場の渦中にいたレゴシの目を塞ぐゴーシャが愛おしい。
    ヤフヤが今やっと本当のビースターになった気がしたと言っているときの朝日が美しかった。
    その後のどんでん返しも流石の展開。

    魚肉を食べるというのは良い案な気もするのだが
    受け入れず足掻くのもまた選択だ。

    サグワンさんが自由で良い。レゴシを気に入ってくれているのも嬉しい。

    ルイとデートしているジュノもとても可愛い。
    はしゃいで鼻歌を歌ってしまうし
    黙ろうとすると尻尾が動いてしまうのが微笑ましい。
    ただ一緒に電車に乗るだけで楽しいのは、ルイもちゃんとジュノが好きなのだろう。
    映画ではないからすべてを手に入れる事はできないと彼女の笑顔を見ながらのモノローグが悲しかったし
    ジュノの可愛い呪い方も切ない。

    ハルのプロポーズもめちゃくちゃだけど彼女らしい。
    アズキさんも良い人そうだし、
    学園は共学に戻りゴウヒンは表社会に勤め始め
    ヤフヤとゴーシャの仲も復活した。
    確かにすべては手に入らなくても、いつかはシシ組がルイの元に戻れる日が来るかも知れず
    上々のエンディングと言える。

    肉食獣が暴走しているのかと前に間違えられた時は逃げるしかなかったレゴシとハルが
    付き合ってます!と堂々と笑顔で警察に返せる。
    その程度には世界は変わったのだ。

    巻末の互いの保護者にご挨拶に行くイラストもそれぞれにらしくて最高だった。

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    投稿日:2023.06.11

  • maiaki

    maiaki

    このレビューはネタバレを含みます

    最後の巻でメロンの父親を登場させたのには驚き。
    なぜお母さんは父親を食べたと言ったのか、
    父親を母親が食べていないとちゃんとメロンが教えられていたらどうだったのか、
    メロンと父親が出会えていたら(クズだけど)、
    など考えさせられた。
    そしてメロンは最後までメロン…

    ゴーシュのラブラブのエピソードや、ルイとジュノの別れ、裏市が解体されたこと、どれもとても良かった。
    ラストのハルの笑顔ったら!
    嬉しそうだなもう。
    ハルのキャラクター、すごくすごく大好きだった。
    レゴシという悩めるオオカミ、慎重なようで無謀、カッコ良かった。
    この作品を読めて本当に良かったです。
    ありがとうございました。

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    投稿日:2023.03.15

  • いぬ

    いぬ

    出会えてよかった漫画NO1!!!!
    人間が抱いてしまう、我慢し難い性欲が、肉食獣の食欲として、上手く表現されています。男性にこそ読んでほしい。

    投稿日:2023.02.19

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