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江崎道朗 / 青林堂ビジュアル (11件のレビュー)
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⌬夏目 愛佳 (なっちゃん)⌬
ブックオフで購入。 少し遡ってトランプ以前のアメリカでトランプが期待されているという時代を取り上げた本です。 国際政治において、「アメリカは日本を○○にした/したいと思っている」という評論は多いけれ…ど、江崎氏が現場で見たアメリカは、一枚岩ではなく、色んなアメリカがあるのであって、それをひとくくりにして論じてしまっては、日本は道を見誤るのでは、との主張です。日本に強くなってもらいたい派閥、日本には弱いままでいてもらいたい派閥。言われてみれば確かにそうで、それは、トランスジェンダーをひとくくりにしてしまうのにも似ています。いろんな派閥があって、内部対立的なことがあって、その構造をいい悪いとは一度切り離して理解する必要がある、という、奇しくも、同じ日に買った『クラゲ・アイランドの夜明け』と同じ切り口で読むことになりました。その上で、日本はどうするのか、何を決断するのか。日本の中年層には、責任を取ることを嫌うあまり、決断を避けて曖昧にしておくことを良しとするきらいがあります。思い切った舵取り、改革、……情報を取った上で、その決断をしていくことが重要となります。 後半は、なぜ、政治の世界で、サヨクが幅を利かせるのかのメカニズムを江崎氏らしく、構造、行動原理から読み解くパートとなります。それによって保守も同じように行動し、対抗しないといけない、というわけです。 わたしが気になったのは、「ねこじゃらし」の手法です。例えばトランスジェンダーの問題で考えてみると、わたしたちは確かに生きづらい点もあるけれど、活動家の言っていることは過激で疑問の残る言説もあります。当然それに対する反発の言説が保守側から出てくるのは必然の流れと言えますが、これは「おとりの議論」であって、その議論に乗せられているうちに、サヨクが本当に実現したいことをこっそり水面下で進められてしまう…… わたしたちのような一般人はそれらの激論に入るべうもありませんが、いちトランスとしては、我々の存在が「利用される」ものであってはならない、と強く思います。構造をしっかりと見抜いて、何を決断すべきか、自分で考えるようにしたいものですね。 続きを読む
投稿日:2022.04.19
et_t7172
アメリカが日本と同じ、或いはそれ以上に内部から破壊されているとは!! 2020年の大統領選挙を見ていたら、アメリカ人大丈夫?とか思ってしまっていたが、誤解していた部分も多く、今現在どうしてこの様な酷い…混乱が起きているのかがよく分かった。 何故トランプ大統領が誕生したのか、アメリカ政治の歴史、何が起きていたのを理解でき、大変勉強になったよ。 というか、もう読んでて気持ち悪くなってきた。 第3章として、日本についても言及している。 日本もヤバイよ。国民が実売を知って、賢くならなくては。 続きを読む
投稿日:2020.12.06
kun92
アメリカは決して一枚岩ではなく、日本に入って来る情報、日本のマスコミが伝える情報は、いわゆるリベラル左派に偏ったもの。 もともと、アメリカの自由主義は共産主義に蝕まれていて、かの戦争では日本もその割食…ってるわけだし、今でもアメリカという国を分断する。 この本はまだ、トランプが大統領選に挑んでいる頃に書かれており、オバマがアメリカの解体を進めていたのに対して、保守の反動というか、戦いとしてトランプ台頭を推しているということだ。 アメリカは土地が広く人種が広く、各州の権限が大きいため、困ったちゃんが罪を問われないサンクチュアリと呼ばれる地域が多々ある。 かつてのウーマンリブも、男性を搾取階級と位置付けてそこからの解放を是とした。 ポリティカルコレクトレスによる言葉狩りは、良き伝統も破壊する。 なんだかな。おんなじことやられてるよね。資源も国土も乏しい小さい国で。 国を守るという視点からも、米国との付き合い方、付き合って来た姿勢も論ずる。 その辺のトランプ本かと思ってたら違った。続きを読む
投稿日:2020.07.11
なつく
トランプ氏が大統領に当選する前に書かれた本。 マスコミが報じないアメリカことがよくわかり、アメリカも一枚岩ではないことがよくわかった。
投稿日:2019.10.19
marcopolo
良書である!特に第二章は広く日本でも現代史の教育に取り入れるべきである! 今や戦後レジュームを脱し本来日本の歩む道をしっかりと見つめる時期!著者の主張する保守の連携、国際社会との連携は、新たな気付きで…ある!続きを読む
投稿日:2019.03.03
quazism
著者の江崎さんという人はすごい。選挙の結果が出る前にトランプの当選を予測し、トランプが流れとしては反リベラルサヨクとして大統領になるのは当然、という前提で本を書いている。アメリカのマスコミも「リベラル…・サヨク」が牛耳っており、日本の朝日新聞、毎日新聞、琉球新報みたいな新聞社ばかりだという。そういったことでタイトルは「マスコミが報じない」となっている。 トランプの話だけでなく、日本の今後の米国との付き合い方、防衛、憲法改正についてもわかりやすく主張を書いている。防衛についてはアメリカにおんぶにだっこの状況は終わり、自ら防衛する、アメリカと協力して戦う路線を表明しないとアメリカに見放される。アメリカは味方でなくなった途端に敵とみなされるからだ。日米安保がなくなったら防衛はどうするのか、を考えさせられた。続きを読む
投稿日:2018.10.14
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