【感想】トップウGP(5)

藤島康介 / アフタヌーン
(1件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • 『黒犬』の優樹

    『黒犬』の優樹

    面白さが、ますます加速している、この(5)
    ベタな表現で、藤島先生に申し訳ないな、と思いつつも、我慢できなかった
    藤島先生の、バイクとレースへの愛が深いからこそ、この高いクオリティが実現しているんだろうな
    また、藤島先生の画力がべらぼうに高いってのも、面白さを支えている
    細かいとこまで、一切の手抜きがなく、こだわりと言うか、執念すら感じる程である

    この(5)では、突風の「真音と一緒に走りたい」、その欲望を叶えるべく、耐久レースに参戦している
    ざっくり言えば、耐久レースってのは、文字通り、長い時間、チームメンバーと交代しながら走り続けるレース
    つまり、突風は真音のチームに入るのだが、三人でチームを作らなければいけない
    そこで、白羽の矢が立てられたのが、高台くんである
    ややビッグマウスな点はあるにしろ、その実力は本物
    世界を目指す、その野望を持っていて、努力している点も好感が持てる
    言い方こそ悪いけど、突風と真音の凄さを引き立ててくれている
    また、真音の魔性の女っぷりに振り回されている、青い部分も可愛らしい

    チームで走って勝ちに行く、その為なら出来る事は何でもやる
    切磋琢磨するライバル関係ゆえに、突風と高台のビットワークは良いとは言えない
    そこを改善すべく、ツイスターではなく、一緒に暮らしてみて、お互いを知る事で親密性を高めようって荒療治も悪くない
    突風の部屋に、真音が忘れていったアレで、健全な青少年がワァワァする様は笑えた

    そんなこんなで迎えたレース当日
    耐久予選では、高台がコケてしまうと言うトラブルが起きるも、それが逆に、突風の怪物っぷりを魅力的にしてくれた
    パッと見は、覇気に欠けるのに、実際は、勝利に貪欲って主人公はグッと来る
    そんな突風に敵愾心を剥き出しにする美少女レーサーや、突風に興味津々な美人記者も、この(5)では登場しており、突風のモテっぷりには唖然
    もちろん、真音さんだって、負けちゃいない
    突風に追いかけられている立場として、そう簡単に並ばれる訳にはいかない彼女も、かなりエグい走りを見せてくれた
    果たして、このチームは、どんな勝ち方で、私を感動させてくれるんだろうか

    この台詞を引用に選んだのは、突風の男前っぷりにキュンと来てしまったので
    ライバルだからこそ、高台を罪悪感で潰させない
    中々、言えないぞ、この年齢で、こんなカッコイイこと
    やっぱり、この二人の間には、確かな友情があるな
    ライバルゆえの友情、これは美しい
    「高台、心配すんな。俺が、姉ちゃんに近いタイム、出してやる」(by宇野突風)
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    投稿日:2020.02.08

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