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リルケ, 大山定一 / 新潮文庫 (24件のレビュー)
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コウ
本作は小説に分類されるが、実際に読んでみると通常の小説のように、物語としてまとまりがなく、淡々と主人公が見た風景や回想が一方的に描写される。主人公マルテの心情に関しても、特別変化はなく、ただひたすら…孤独に苛まれる様を読者に見せつける。そのため、本作は予想外の展開や刺激的な話を求める人にはおすすめしにくい話であるが、その一方で、周囲に馴染められず、一人である人が読むと何かしら共感できる箇所があると思われる。ひとりで過ごすからこそ見えてくる世界があるのかもしれない。続きを読む
投稿日:2023.04.24
はるさん
難しかった。正直意味は理解できていない。 リルケが力の限り産み出した作品なんだろうということは分かった。 なかなか理解できるものではないと思います。
投稿日:2021.04.22
蓮子
断片的感想、備忘ノート、散文詩の一節、過去の追憶、目にした風景の描写、日記、手紙などを一冊にまとめあげた手記体の小説。風景描写、あらゆる想念、思考、追憶など、とても緻密で密度が高く、一寸の隙もない。だ…けれども文章はもたつくことなく、迸るような勢い、速さがある。そして時にはゆっくりと、緩慢になる瞬間もある。まるで音楽のように。人々の他愛のないお喋り、或いは悲しみや絶命の絶叫、パリの騒音として。人が生きていることの旋律がページから、文章の行間から、立ち上り、響いてくる。雑音をも含む寂寥と美しい音楽として。読み始めは風変わりな印象からシュルレアリスムの自動筆記のように感じたけれど、読み進めるうちに絵画、あるいは写真のように思えました。一枚一枚、並んだそれらは最後、見終わった時に全体を眺めて見ると巨大な一つの絵画になっている――それはマルテという人の肖像画だ。不安や孤独、眠れぬ夜の絶望的な陰影と優しい母の光のランプ、色褪せた追憶の淡い色彩とで描かれたマルテの顔だ。そのモザイクの中にリルケ本人の顔も隠され、だまし絵の如く描かれている。続きを読む
投稿日:2021.03.04
ravenclaw55
こういう作品は、若く感受性が鋭敏なときでないとだめなのだろう。 半年前に読んだ本だが、なにも印象に残ってない。 30年前に読んだ時には、もっと心に残るものがあったはずなのに。 たぶん20代、遅くとも…30代までに読むべき本なのだろう。 逆に、歳を取らないと味わえない本もあるから、それはそれでいいか。続きを読む
投稿日:2020.04.29
okunobasho
数年に及ぶ苦しい読書だった。本を開けど開けど進まない。言いたいことがわからない。そんな苦しさがあった。終盤は少し面白い話が出てくるが、それまではどうでもいい話に溢れていて、リズムも掴めず、わからない文…章をただガリガリと引きずりながら我慢して読み進めるという感覚で大変辛かった。しかしこれでひと通り読みおおせたので、心置きなく他の作品に移れる。すっきりした。続きを読む
投稿日:2019.11.16
yoshi2013
作者自身が散文を目指して執筆しているのだからこれはもう読みにくて当たり前です。第一部はマルテのパリでの生活や幼児期の思い出を描いておりそこそこ読めましたが、後半、特に歴史と絡めて語る文面がとても読み難…い。詩人なる作者の作品であるがゆえ詩を連ねたような文章により解釈を読み手に任せるような場面の連続で、歴史にも詳しくない者としては終盤はかなり読み飛ばしてしまいました。 素敵な文章表現に酔える人、沢山の時間をかけて読むことを苦痛に思わない人向けでしょうか。 また、難解な本に慣れる事で読書の幅が広がるかもしれません。続きを読む
投稿日:2019.07.31
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