【感想】千夏ちゃんが行く

福本千夏 / 飛鳥新社
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ちょ

    ちょ

     読点は作家の呼吸だという。
     若い作家は読点が無く一気に読ませ、年を取ると読点が増えるそうだ。

     そうして脳性まひの著者の書く文章は、未だかつて読んだことのないリズム感だった。浮遊感があるというか、意図して作るには無理がある、著者にしかできない呼吸を刻んでいるのだと思わせる。
     全身が常に痛み、声を出すのにも苦労し、そうして、夫に先立たられた千夏ちゃん。この表紙の笑顔が美しいなぁと思う。
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    投稿日:2019.10.12

  • fujiomi11

    fujiomi11

    夫を亡くして心にぽっかりと穴の空いた千夏のエッセイ集。
    彼女が普通の妻と少し違うのは、「脳性マヒのため、曲がった手足を始終力が入り、全身をよじらせ、45歳になっても座らない首はちぎれるくらい痛くて、耐えかねて死にたいと思う瞬間かあること」位だった。

    決して、「本書は、頑張る障害者の幸福な物語」ではない。
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    投稿日:2016.09.29

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