【感想】公爵は愛を描く

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりのソーニャ文庫です。
とても読みやすく、続きが気になり一挙に読了しました。
幼馴染みの女の子だと思いこんでいた美少女（実は美少年）は実は、公爵家の次男でした。優美で凛々しい青年となった彼と再会したヒロイン。
他の男性との見合いのために、彼に肖像画を描いて貰うことになります。昔から彼女を好きだった彼は彼女に強引に迫り―。

ソーニャさんらしい「執着愛」が描かれ、青年アンドレアのヒロイン、ジェンマに対する切ない恋情も、またジェンマの揺れる心もよく描かれていたと思います。

ただ、その割には物語りが長い割に何も起こらず、エンドまでのストーリーが起伏に乏しいように感じられました。
二人の関係が大きく変わる前後辺りか、あるいはどこかに、何かそういうエピソードが一つ二つあれば、もっと盛り上がったような気がします。

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