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CLOCKUP, 浅生詠, はましま薫夫 / ぷちぱら文庫 (1件のレビュー)
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総合評価:
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Kanjasan
このレビューはネタバレを含みます
男なら何人に一人かは微かに持ち合わせているであろう加虐嗜好を拗らせて、女子を辱しめる悦びを味わいつつも、大事な幼なじみを守り抜きたいと苦悩しながら監禁からの脱出を目指す男の子のお話。 犯されても罵倒されても主人公を手玉にとり、脱出のための謎解きを主導するミステリアス少女の合歓。自己中心的な被害者意識の持ち主で、利己的な行動しかしないぶりっ子後輩の梨香。いざというときにはヒントや手助けをくれるセクシー教師の菜月。主人公が好きすぎて合歓に嫉妬狂いする幼なじみの叶。 これに主人公を加えた5人が衝突したり助け合っていくのですが……え、白夜? そんな影の薄い人なんて覚えていないです。 謎解きは、圧倒的な天才の合歓、運の良すぎる主人公を中心にサクサク進むため、あっさりとした印象。 ところで、ロジックパズルの解答が未だに理解できないのが私だけではないことを祈りたいのですが……。 濡れ場はなかなかにハードですが、話としては謎解きがメインなので濃縮的といったところですが、回数は多目なので諸兄も満足されるかと思います。 しかし、問題なのは各ヒロインの濡れ場回数の配分。 メインヒロインは合歓と叶だと思うのですが、合歓は3回もあるのに、叶は誰よりも少ない1回で、しかも話の流れに無理やり乗せた感があるのが残念なところ。 その反面、どこからどうみてもサブヒロインのはずの梨香が3回もあったりして、しかも本作最後のカラミシーンが彼女の生放送公開凌辱であることもあるのには疑問を覚えました。一応、話としては主人公の制裁の意味もありますが、単純に著者の好みが如実に出たのかも。 原作は未プレイなので、これの結末が原作のノーマル~グッドエンドなのかはわかりませんが、バッドエンドではないと思います。もしくはアナザーエンド? 総じて構成に無理矢理感が否めない上に、この結末。脱出モノとしては読了感の爽快さが無いのが残念なところです。 ……いや、これは原作を買ってほしいという主催者(原作者=著者)の意思ということかも……。
投稿日:2017.03.01
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