【感想】完全教祖マニュアル

批評的であり、ROCKな本だった。論理的に構築された高度な哲学はインテリを釣れるのは、本書でよく分かる。新書におけるおふざけ部門の最高到達点だ。一見、教祖として救いや信仰を作る側であるが、本書である『…完全教祖マニュアル』を信じ……ちなみに300円で買ったんですが、多分380円くらいの価値はありますよ。下手なバカミス読むよりお得なんじゃないかな。ミステリしてるかって？…私を信じてはくれないか？続きを読む

宗教には一切関わっていない生活を送っていますが、たまたまオススメされていたのをキッカケに読んでみました。
「人々をハッピーにすること」をモットーにすることは、どんな仕事にも活かせそうと思いました。

語り口がとても読みやすい。サクッと2時間で読了。
本書の目的としては教祖としての成功を目指すこととしているが、得られたのは、宗教の知識、哲学、思想の背景などでした。
教祖にならなくても組織のトップに立…つものでも応用できそうであった。会社組織は、コミュニティはある思想をもつものが集まったものであるから。続きを読む

勧められた本だがまずふざけたタイトルで、本文も終始ふざけている本だったので少し抵抗があったが、世界の宗教を面白おかしく解説していると聞いて読んでみた。教祖になりたくて手に取ったわけではないので語気に終…始圧倒されたが意外と得るものは多かった。
宗教を作る側の視点から宗教を考えたことがなかったので、その点が新鮮だった。宗教には人間の心を掴む技術が詰まっていて、宗教の歴史や教えを知ると同時に心理学を学んでいるようでもあった。これまで怪しげな新興宗教ができる意味もわからなかったし、それを信じる人がいることもあまり理解できなかったのだが、結局人は現実に満足できずハッピーになりたいから、ハッピーにしてくれるものを信じて選ぶだけなのだと思った。一見意味不明な宗教上の行為でも、意味が勝手にいいように解釈されていくことがまさに人間らしくて、驚いた。
私は日本人で特に信仰心はあつくないが、イスラム教も仏教もキリスト教も、それぞれに素晴らしい教義があると思っているし、それを熱心に信仰する人のことを否定したりもしない。過激派は別だが。宗教とは信仰であり、思考であるが、宗教上の争いがなくなる世界になれば良いと思う。せめて、宗教が政治に変な使い方をされない世界になったら良いな。でも無理か。
ブクログの感想を読んでいて、教祖になるためではなくビジネスや、インフルエンサー、SNSという面でも活用できるのではと書いている人がいてその通りだと思った。続きを読む