【感想】大西郷という虚像

原田伊織 / 悟空出版
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
0
3
2
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • kazuosogou

    kazuosogou

    このレビューはネタバレを含みます

    明治維新、そしてそれを成し遂げた西郷隆盛の実態を描いている。僕たちが習ってきた明治史観は明治政府によって作られた部分が多い。それを一つずつ丁寧に説明している。作者は最後にこう書いて終わっている。
    「そして、私たちは、長州を核とする勝者の言に従いその後の時代を「近代」と呼び、今日の行き詰まりを迎えているのである」

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.03.07

  • Ghost Rider

    Ghost Rider

    2018年4月15日読了・

    この本に書かれていることが全て真実だというつもりがないが、歴史の常識として歴史を残す側の人間は勝者であることがほとんどで、且つ勝者に都合の悪いことは書かれず、勝者の都合の良いことだけが歴史として残される。

    今の日本では資料至上主義が幅を利かせており、資料に残っていないものは歴史の真実として認められない傾向が強く、今私たちが教えられている歴史が本当の真実であったかは、全て鵜呑みにし内容が良い。

    特に明治維新のゴタゴタは岩倉具視という、ゴロツキ公家と三条実美という、一度朝敵になったにもかかわらず復活を遂げる往生際の悪い奴が維新を起こした様に教えられるが(三条実美はあまり出てこないが)事実は歴史の教科書とは大きく違うこと。

    今更だが、岩倉具視と伊藤博文が紙幣の肖像になっていることを子供の頃は何の疑いも持っていなかったが、今となってはマジで「勝てば官軍」なんだなぁと思います。
    続きを読む

    投稿日:2018.04.15

  • 鴨田

    鴨田

    大河ドラマ「西郷どん」放送開始前に読み終えておきたかったので、年末年始に読む。
    前二作との重複が多い。出版社が違っているからか、同じフレーズが再利用されている箇所がかなりある。著者自身が左様に釈明しているのでその点は許容範囲か。
    タイトル程、西郷隆盛のイメージが一変するようなエピソードなり、再解釈は無かったような気がする。
    司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読んだ時の理解不能感は未だ変わらず。複雑な人格なんだろうなと思う。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.02

  • mark55skywalker

    mark55skywalker

    幕末・維新とは何だったのか、長州と薩摩との関係や違いとは?
    この間の時代に英雄視された西郷とはどういう人間だったか、西郷以外にも大久保、木戸、伊藤達は?
    今まで教わってきた歴史観、英雄像が変わる。

    投稿日:2017.06.12

  • kojirok1222

    kojirok1222

    内容の大半は「過ち」とかぶる。

    薩長の人には申し訳ないが、「明治維新は関ヶ原の恨みを果たしたい薩長の詐略を尽くしたクーデターであり、倒幕後のビジョンは全くなかった。
    江戸城開放後の会津戦争は賊軍だった長州の私戦であり全く必要なかった」等々、著者の主張には力強い説得力がある。

    伊藤、井上の汚職の始末に追われる木戸など、歴史上の偉人として崇めるより、よほど親近感がある。それでいいのかとは思うが。
    続きを読む

    投稿日:2017.05.12

  • yo-munda

    yo-munda

    数ある西郷の本を小説の題に都合よいようにまとめた本。
    とくに新しい記事はないように思う、虚像の説明も中途半端!

    投稿日:2017.01.25

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。