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日本臨床心理学会 / 中央法規出版 (4件のレビュー)
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prigt23
幻聴のうち「声」に関する解説が中心。 前半は幻聴という現象についての解説で、後半は療法としてのヒアリング・ヴォイシズ(HV)の解説。 過去における「声」の役割や世の中での捉え方の移り変わりや、「そ…の声は誰の声なのか?」という問いへの現時点での回答などもあってとても勉強になる。そうした「声」に「声を聞く人」とともに耳を傾けるというあまりにラディカルな療法としてのHVの導入の歴史や「ねらい」も読めた。 普通は「声を聞くこと」をネガティブに捉えるのだけれど、当事者は必ずしもそうではないし、声がしないことも問題となるなど知らなかったことも多く書かれている。またどのようにして「声」を獲得していくのかというあたりもざっくりと解説してあってとにかく役に立った。 HVの本は本書以外にも数冊出ているのでそっちも読みたくなる。続きを読む
投稿日:2020.10.25
nankado
幻聴に関するモノグラフ。最近の脳神経医学的な知見や、治療法の変化、自助会のようなシステムについても述べられている。幾つかのタイプの幻聴があり、統合失調症などが原因とならない場合もあるという。症状として…排除することだけを目的とせず共存してゆくような方向性も提案されており、この立場からは、病的現象としての「幻聴」という言葉のかわりに「声を聴く」と言い換えることになる。「声」の語る内容については、かつては無視することが勧められていたが、最近では内容を聞き取ってゆくアプローチも選択肢として挙げられている。 今回は、仕事上で対応する必要があったので読んでみた。比較的最近の知見も盛り込まれているので知見が得られた。続きを読む
投稿日:2017.04.30
prometheus1966
幻聴の世界にどっぷり浸れる。幻聴ってなんなんだろう? すぐに治療だとか薬理に走らず、患者さんのありのままを受け止めるために、読んで良かった。自社製品、自社資材が登場してきた。
投稿日:2013.05.12
phnet
音源が分からないのに、音や声が聞こえる現象。幻聴は、社会の医療化のなかで生み出されたもので、本質的に障害ではない。とはいえ、生活に支障をきたすことも多く、障害といえなくもない。従来の医学では薬物療法で…対処してきた幻聴を、ヒアリング・ヴォイシズでは体験を重視し、自己と他者の関係性を探求することで、人生をプラスに転じていこうとする。神託か空耳か、疾病か聴声か。誰にも聞こえない声が聞こえる―その本質を探る。続きを読む
投稿日:2010.10.19
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