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西村賢太 / 新潮文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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コノハ
9冊目。文庫化しているものに関して粗方読んできたが、それを踏まえた上で、丸くなった印象を受けた。20年以上没交渉になっていた母から手紙が届く『感傷凌轢』のセンチメンタルはまさにそれで、あぁ、こういう…のも書くんだなぁという感じ。さすがに実母にまで悪態尽くしにしてしまっては読み心地が悪過ぎてしまうからだろうか、あるいは著者が持つ子心か。 ただ、作風に慣れたためか、最初に同著者の小説を読んだ時の衝撃はなくなった。6篇のうち3篇は芥川賞受賞後の貫多を描いた作品であり、従前の爆発的な憤怒や雁字搦めにねじ曲がった感情はややトーンダウンしているように思える。 より破壊的、というか破戒的な小説が読みたいと望んでしまうのは、贅沢な悩みだろうか?続きを読む
投稿日:2016.03.28
knkt09222
まあ、いつもの内容だけれども。 「黙れ、経血!」 形影相弔 青痣 膣の復讐 感傷凌轢 跼蹐の門 歪んだ忌日 ポストモダンの時空に舞う貫多 富岡幸一郎
投稿日:2016.01.16
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