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ミハイル・ブルガーコフ, 増本浩子, ヴァレリー・グレチュコ / 新潮文庫 (22件のレビュー)
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総合評価:
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shirotantan
このレビューはネタバレを含みます
犬の心臓の方は、これまで聞いたことない発想のお話でおもしろかった。人間の言葉を話し始めた、生意気な犬と手術をした医者のかけあいがおもしろい。 運命の卵も、発想がかなりユニークでおもしろくて怖い。どっちもいわゆるSFのジャンル。 ソ連政権に対する批判が隠れてるというが結構わかりやすいと思う。 どっちも当時のソ連の人たちの生活が垣間見られて面白い。
投稿日:2024.02.07
ゆまち
ウクライナ出身(当時はソ連)の作家による、ソ連の政策などを風刺を交えて痛烈に批判しながらも、それだけには飽き足らずSFなどいろんな要素をぶっ込んで生み出された傑作。と私は思う。 読むのになかなか時間が…かかったが、当時のソ連の情勢について詳しくなかったから、ところどころ注で解説してくれたので、面白かった。 当時のソ連の状態を風刺しているが、ソ連だけでなく、人類全体への警告と捉えてもいいかもしれないと読みながら思った。 犬の心臓は、コロフが気の毒で、なんとも言えない読後感だった。フランケンシュタインを連想させた。 運命の卵は山椒魚戦争を連想させた。 しっかり理解し切れたとは全く言えないけれど、物語として読み継がれるべき本だと思う。続きを読む
投稿日:2023.11.25
すあま
コロフが、周囲に影響されて、それを半ば鵜呑みにしている存在であるように見せかけて、実際は軍務をはっきり拒否したように、何のイデオロギーにも流されず、その時の自分にとって必要な思想や主張を取捨選択して…いるのだろうなと思った。だからこそ、結末の後味の悪さが際立っていた。 「運命の卵」では、卵から孵った生物の生々しさが印象的だった。 全体を通して、自分がいかに資本主義に取り囲まれているかを感じた。全方位に批判の目を向けながら、ニヒリズムには陥らないという態度が一貫して見られる2作だったと思う。続きを読む
投稿日:2023.01.23
guscobudori
とにかくシニカルでユーモアたっぷり。ソ連時代の連邦内の国々の複雑な関係性も興味深い。解説を読んで、設定の奥深さにさらに唸る。ガルシアマルケスが師と仰ぐ作家というのもうなづける。
投稿日:2022.09.24
soy_cappuccino
ソ連政府をどう皮肉ってるのか全然分からなかったけど、分かるようになった瞬間の爽快感がたまらない! 来週から少し時間的な余裕が生まれるので、 「犬の心臓」は映画観てみようかなぁーーー ロシア語で、ロシア…を舞台とした映像で観てみたい。 続きを読む
投稿日:2022.06.12
わんこ
100年も前のロシア文学。 今の人が読むと、設定がB級映画っぽいかもしれない。 風刺小説。 当時のロシアの歴史背景が分かると見方が変わると思います。
投稿日:2021.06.17
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