【感想】青春は美わし

ヘルマン・ヘッセ, 高橋健二 / 新潮文庫
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
4
6
4
3
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ブクログレビュー

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  • 犬のかたち

    犬のかたち

    青春は美わしの方でアンナに対して「特に美しくない」などとあくまで自分が選別する側かのように言っていたのが少し嫌だったけど、恋をするときって確かにそういう傲慢さがあるかもなって思った。
    片思いをしている、いわば相手に弱みを握られているような状態なのに好意を抱く女の子2人を同時に遊びに誘ったり割とやりたい放題で笑っちゃう。
    久しぶりに帰ってきた故郷で見て感じたことや失恋を経て主人公の青春時代が終わることの切なさを感じられた。
    故郷という変わらないものと変わりゆく主人公の対比みたいなのがよかった。
    ラストを読んで主人公にとって青春は花火みたいなものだったんだろうなと、美しい。

    個人的にはラテン語学生の方が好き。
    恋をすることで急に仲間との関係を断ち詩に触れるようになったり、恋に正直というか、その純真さが良かった。
    ティーネの優しさと冷静さがあったからこそカールはこの恋によって拗れずにいれたんだと思う。
    そしてティーネの婚約者への献身的な愛に対して、ティーネに恋したばかりの頃の純粋さを無くさずに素直に学びを得たと感じられるのがカールはすごいと思った。
    青春時代の1つの恋に固執せず、あくまで経験として、これからの人生に希望を与える存在として失恋が描かれているように感じて読後はすっきりとした気持ちになった。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.28

  • ねじまき鳥

    ねじまき鳥

    純粋な青年の恋心をテーマとした短編『青春は美わし』『ラテン語学校』の2編を収録。どちらの作品も、けっして報われることのない片想いをしている青年の姿が描かれており、読んでいる私も同情してしまうほど悲しい青春である。綺麗な情景描写などはさすがであったが、残念ながらこの2作品に関しては文学的な味わいはまったく感じられなかった。続きを読む

    投稿日:2021.10.29

  • さばのみそに

    さばのみそに

    淡々とした文体で故郷の美しさ、青年の心の移ろい、初恋の苦味が描かれた本だった。青春のかがやかしさが感じられる素敵な文章が続いており、読んでいてとても心地よかった。ただ、少し無機質に感じられのは、翻訳された文だからなのだろうか。続きを読む

    投稿日:2021.02.15

  • バビンボ

    バビンボ

    翻訳された本だからなのか、登場人物の感情の表現が淡々としている印象だった。物語自体は短いのですぐ読み切れるが、ドラマチックな展開を求める人にはあまりオススメではない。

    投稿日:2021.02.03

  • Suda,

    Suda,

    ラテン語学校生の方が主人公の内心と行動が大胆で面白かった。失恋したばかりだったのでこの本のおかげで立ち直れた気がした。ありがとうヘッセ。

    投稿日:2020.06.11

  • 0107springsteen

    0107springsteen

    品が良いのは原文なのか、はたまた訳なのかどちらかは測りかねますが、日本人好みでいかにも教科書に出てきそう。
    内容は正直うんっ?というのが正直なところ。純と言えばそれまでですが、いくらなんでもナイーブ過ぎませんかね?
    もしかすると時代が変わってしまったということかもしれませんが。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.19

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