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藤原正彦 / 新潮文庫 (13件のレビュー)
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総合評価:
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reinou
このレビューはネタバレを含みます
著者の数学(数学者)エッセイと違い、雑文の集積。数学関連エッセイには横溢する他者への敬意。一方、本書のようなエッセイで滲み出るのはあまり根拠のない自尊心。そもそも自尊心の高さが努力・頑張りに向けられたら印象良しなんだが、発想や態度の狭矮さに繋がると鼻白む。後者の典型の一書、古書店行き。
投稿日:2017.01.24
苙嵐
数学者藤原正彦氏のエッセイ集。とても読みやすいし淡々としたユーモアが心地良い。学者の視点から語られる学問への考え方、数学と文学の対比など内容は多彩だったけれど、何だかんだで新婚旅行記が一番面白かった気…はする。ところどころそれはどうかなという意見もあったものの、数学者というのは普段こんなことを考えているのかあという思いで始終楽しく読めました。薦めてくれた友人に感謝。続きを読む
投稿日:2015.07.27
ftsumori
日本人とか研究者の,なんというか本質がよく見えてくる.文章の感じが,さっぱりと切れ味よく,独特の読了感が得られる.
投稿日:2015.03.31
office4690
数学者、藤原先生の強烈な個性爆発。『若き数学者のアメリカ』と一部重複する箇所があるように思うが、どのはなしも面白く読める。自分が日本人であると感じたいなら外国へ行くことだ。それも旅行程度の日程ではな…く長期滞在をするに限る。日本人と自覚することでその後の人生にどんな影響があるのか、海外体験がプラスに働くことを願いたい。続きを読む
投稿日:2013.03.01
potatostorm
「数学者」という堅物なイメージに反して、文章は読みやすくユーモアに富んでいます。中学校三年生のころ、はじめての進路選択に悩んでいた時に励まされた本です。数学者になりたかったというわけではもちろんないの…ですが、あらゆる物事に対する厳しくも温かみのある文章に叱咤激励されたような気分になったのです。続きを読む
投稿日:2012.11.06
花和尚
厳密な論理にもとづく科学。その中でも厳密な数学。その中でも基礎である数論は数学の女王とまで呼ばれる。科学を専門とする人間は変わったキャラクターを持つ人間が多い。曖昧な世界で生きる人と論理性の世界で生き…る人間の世界に対する見方・取り組み方の違いが出るのであろうか。著者も数論を専門とする数学者で最近は本職よりも様々な文化論・国家論で有名。論理も行ききってしまうと逆に世界に対する諦観が生まれるのであろうか、一途なキャラクターも人間味を感じる。続きを読む
投稿日:2012.04.29
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